ギター老舗破綻で国内にも広がる余波 関係先などファンもやきもき?

 

 ギター製造で知られる米大手楽器メーカーのギブソン・ブランズ(以下、米ギブソン)が経営破綻し、オンキヨーなど国内外の関係先への影響が注目されている。(東京商工リサーチ特別レポート)

◆ティアックは「独立して運営」

 5月1日、ジョン・レノンやレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが愛用したエレキギターで知られる米ギブソンが、米国裁判所に連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)を申請した。

 負債は最大5億ドル(約550億円)に上るが、債権者の69%以上が再建に同意しているという。

 米ギブソンの破綻を受け、国内外の関係先への影響が注目されている。米ギブソンの100%出資会社である米ギブソン・ホールディングスが54.6%を出資する音響機器メーカーのティアック(東京)は2日、「ギブソングループとの資金面での取引、金銭的な保証等はなく、独立した運営を行っている」とリリースした。

 GW明けの7日、ティアックの担当者は東京商工リサーチ(TSR)の取材に、「米ギブソンの(ティアックに対する)出資分が変更になる話は今のところ聞いていない」と述べた。

◆オンキヨーとギブソンジャパンの関係は?…

 また、老舗の音響機器メーカーでジャスダック上場のオンキヨー(大阪)は2012年1月に米ギブソンと資本・業務提携を締結。米ギブソンがかつては筆頭株主だったが、オンキヨーは5月2日、「2017年11月より米ギブソンがオンキヨー株の売却を進め、2018年3月1日時点の保有比率は3600株(発行済株式の0.00%)となっている」旨をリリースしている。

 この他、国内の関係法人では、ギブソン・ギター・コーポレーション・ジャパン(東京、以下ギブソンジャパン)が確認される。5月7日現在のギブソンジャパンの商業登記簿では、同社の代表取締役はオンキヨー社長の大朏宗徳氏。

この点について、オンキヨーの担当者は7日、TSRの取材に対し、「オンキヨーはギブソンジャパンに出資していない。大槻(オンキヨー社長)と吉田(和正オンキヨー取締役)は、2017年11月にギブソンジャパンの取締役を辞任した。登記事項の変更はギブソンジャパン次第だが、今後なされると思う」とコメント。米ギブソンの経営破綻の影響はないことを強調した。

 米ギブソンは、楽器製造からアンプやスピーカーなどの音響機器に扱い品を広げていたが、過剰な債務が経営を圧迫していた。

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