携帯3社、通信以外の収益確保にかじ KDDIは3期連続増収増益 18年3月期

 

 携帯電話大手3社の2018年3月期決算が10日、出そろった。同日発表したKDDI(au)は3期連続の増収増益を達成した。NTTドコモも増益だったが、ソフトバンクグループの国内通信事業は、大容量料金プランの影響などで営業減益となった。各社は格安スマートフォン利用者の増加などで通信収入の大幅な伸びが見込めない中、通信事業以外での収益確保に本格的にかじを切り始めている。

 KDDIの18年3月期連結決算は、売上高が前期比6.2%増の5兆419億円、営業利益が5.5%増の9627億円。大容量料金プランへの移行が進んだことなどから携帯電話の通信収入は微増にとどまったが、通信以外の電子商取引(EC)や金融などの収入が伸びたことが、利益を押し上げた。

 高橋誠社長は「IoT(モノのインターネット)や第5世代(5G)移動通信方式を活用して、通信とさまざまな価値を融合させて増収を目指す」と見通しを述べた。

 通信とそれ以外のサービスの提供をめぐっては、ドコモの吉沢和弘社長も決算会見などで「通信の契約者数は現状から伸びが見込めないが、dポイントの会員数は日本の人口まで増やせる」と意欲を示している。ドコモの携帯電話契約者以外にもさまざまなサービスを提供するdポイントを中心にした事業展開を拡充する戦略だ。

 ソフトバンクも、シェアオフィスなどあらゆる海外の投資先企業の日本法人を立ち上げる方針を示すなど、通信事業以外で収益を上げる考えだ。

 ■携帯電話大手3社の2018年3月期連結決算

 (売上高/営業利益/最終利益)

 ・KDDI

  5兆419(6.2)/9627(5.5)/5725(4.7)

 ・NTTドコモ

  4兆7694(4.0)/9732(3.0)/7445(14.1)

 ・ソフトバンクグループ(国内通信事業)

  3兆2298(1.1)/6829(▲5.1)/-

 ※単位は億円。カッコ内は前期比増減率%。ソフトバンクグループ、KDDIは国際会計基準、ドコモは米国会計基準。-は非開示