「新時代の価値創造に注力」 国際協力銀初の生え抜き総裁・前田氏

 
前田匡史氏

 国際協力銀行(JBIC)で初の生え抜きの総裁に就任した前田匡史氏(60)は21日、会見し、政府が成長戦略の柱に掲げるインフラ輸出への支援について「鉄道などの伝統的な分野よりも、グリーンモビリティーなど新しい時代の価値が創造できる分野に注力したい」との見解を示した。

 政府は2020年に15年比で1.5倍にあたる約30兆円の海外インフラ受注を目指しており、JBICは資金面で中心的な役割が期待される。

 投融資の基準を緩めた特別勘定の新設を踏まえ、「これまでリスクテイクできなかった分野にも対応していきたい」と意気込みを語った。

 日立製作所の英国での原発新設計画では、事業への投融資による支援が想定されているが、「まだ中身は審査していない」とした上で「建設遅延などのリスクに日立がどれだけマネジメントできるかをみた上で判断する」と述べた。

【プロフィル】前田匡史氏

 まえだ・ただし 東大卒。1982年日本輸出入銀行。執行役員、専務を経て2016年6月から副総裁。兵庫県出身。