Dayz、副業・兼業者にアピール 週1ワークで高度人材獲得
「週1回、月40時間勤務」-。副業・兼業への関心が高まる中、こんな求人情報を出して高度人材の獲得に動いているベンチャー企業がある。インターネットサービスの開発・提供を手掛けるDayz(東京都中央区)で、玉城朝社長は「週1ワーク(月5日)なら副業・兼業も可能で、仕事が面白くキャリアアップにつながり、しかも高い時給を提示すれば優秀な人が来る」と言い切る。
生活維持しながら
「Dayzがいま求めている職種」でウェブエンジニアをみると、「いくつかの仕事と合わせて働きたいパラレルワーカーのフリーランサーの方」「空いている時間に在宅ワークで働きたい方」「地元で仕事をしたいが、なかなか地元には仕事がない地方在住の方」にピッタリの仕事とある。
この呼びかけに応じた週1ワーカーは8人(アルバイトまたは業務委託)。そのうちの1人で、バックオフィス(主に経理や総務、人事)を任されている大月恵子さんは2015年11月入社の第1号だ。主婦、家業の手伝いとあわせた「“三足のわらじ”がちょうどいい。1日8時間のボリュームが最大パフォーマンスの発揮につながる」と話す。
現在の生活を維持しながら仕事にチャレンジできるのが週1ワークの利点だ。しかも使える時間が限られるため、優先順位の把握やタスク管理など時間内できちんと仕事をこなす能力も磨ける。
同社が週1ワークを始めたのは、ある正社員の退職がきっかけだった。任せていた業務のうちバックオフィス部分を切り出してみたところ、「週1勤務で回せる量」と気づいた。アルバイトサイトで「週1勤務の事務業務募集」に応じたのが大月さんだった。
それ以来、フルタイムで採用するほどではない業務について週1ワークという働き方で募集。するとベンチャーでは雇うことが難しいような高度人材から「仕事内容が面白い」「キャリアアップにつながる」と応募が相次ぎ、週1ワークの勤務スタイルが確立した。
「社会に不可欠」
今では特化して募集しているが、「週1なら副業・兼業が可能」なため、パラレルワーカーとして収入を得たいフリーランス、副業を持ちたい会社員、扶養範囲内で勤めたい主婦が活躍する。昨年11月から同社で働くフリーランスの女性は「週1ワークという形態は他にない」と指摘、これが業務委託契約を結ぶ決め手になったという。
週1ワークは、平日フルタイムで働く社員にはボリューム的に受け入れやすい。Dayzにとっても、時給を高めに設定してもフルタイムで採用するより低コストでプロワークを期待できる高度人材を雇える。まさにウィンウィンの関係になり得る。
人手不足から企業規模にかかわらずフルタイム人材の獲得は難しくなる。それだけ副業・兼業などパートタイム人材の価値は上がる。玉城氏は「必要性から考案された週1ワークだが、この働き方がこれからの社会に不可欠になる」と予測する。業績も好調で週1ワークがビジネスチャンスをもたらしている。
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