電機大手、4社が増収増益 4~6月期 ソニーは最終益2.8倍

 

 電機大手のうち経営再建中の東芝を除く7社の2018年4~6月期連結決算が31日、出そろった。家庭用ゲーム機「プレイステーション4(PS4)」の好調から最終利益が前年同期比2.8倍となったソニーなど、4社が増収増益だった。

 ソニーは、ゲーム&ネットワークサービス分野の4~6月期の営業利益が前年同期比657億円増の835億円と大幅に伸長。このため、通期の最終利益見通しを当初の4800億円から5000億円へ引き上げた。スマートフォンの伸び悩みが課題だが、十時裕樹専務は「事業継続の考えは変えていない」と同日の決算会見で強調した。

 パナソニックは、アジアでのエアコン販売の苦戦から家電部門などが営業減益だったが、企業向けビジネス部門の好調や土地売却益で増収増益を確保した。

 シャープは、スマホや白物家電の販売を伸ばしたほか、一連のコスト削減も奏功して増収増益。日立製作所は、建設機械の世界的な販売増や情報通信事業の好調から、最終利益が過去最高を更新した。

 一方、三菱電機は主要全5部門が営業減益。海外のスマホ関連の設備投資が減り、稼ぎ頭の産業メカトロニクス部門で工場自動化関連の販売が落ちた。素材価格上昇も利益を圧迫した。

 富士通も携帯電話会社の基地局投資の低迷などで減収。見かけの利益は退職給付制度の変更で増えた。

 構造改革中のNECは、航空宇宙・防衛などを除く主要4事業が減益だった。

 ■電機大手7社の2018年4~6月期連結決算

 (売上高/営業損益/最終損益)

 日立製作所  2兆1658(3.7)/1481(12.4)/1052(40.2)

 パナソニック 2兆 87(7.7)/999(19.1)/573(17.6)

 ソニー    1兆9536(5.1)/1950(23.7)/2264(2.8倍)

 三菱電機   1兆 509(1.6)/615(▲18.4)/475(▲16.5)

 富士通    8676(▲6.0)/795(-)/727(-)

 NEC    6129(5.2)/▲107(-)/▲57(-)

 シャープ   5338(5.4)/248(45.0)/192(32.6)

 ※単位=億円、カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナスまたは赤字、-は比較できず。ソニーは米国基準、シャープは日本基準、ほか5社は国際会計基準(IFRS)