日航整備子会社、経験者採用に破綻時退職者の受験を容認

 
羽田空港の格納庫で日本航空機のメンテナンスを行う整備士(ロイター)

 日本航空は16日、航空機整備子会社の本年度の経験者採用で、2010年の経営破綻時に日航を辞めた元従業員の受験を認めると発表した。事業拡大などに備え、10人程度を採用する。既に傘下の格安航空会社(LCC)の新会社でも同様の受験を認める方針を示している。

 子会社のJALエンジニアリング(東京)が、整備業務などの経験者を募る。入社時期は今年11月以降とする。グループ以外の航空会社の整備業務を受託していく方針で、即戦力を確保したいとの狙いがあるもようだ。

 日航は10年に会社更生法の適用を申請して、経営破綻した。希望退職や整理解雇などを含めて約1万6千人の人員削減を実施し、早期退職者と希望退職者に関してグループへの再就職を禁止していた。