JR東日本、「E235系」運用拡大でコスト低減 横須賀、総武線快速にも投入

 

 JR東日本が、山手線に導入を進めている新型車両「E235系」の運用を、首都圏の中距離電車にも広げることが3日、明らかになった。2020年以降、東京を経由して神奈川県と千葉県を結ぶ横須賀線・総武線快速などに投入する。

 JR東日本は、車内に液晶画面を多く用いて乗客の快適性を高めたE235系を次世代の標準型車両と位置付けており、大量投入することで車両の生産と整備といったコストの低減を目指す。

 東京五輪・パラリンピックを控えた20年春ごろまでに全ての山手線車両をE235系に置き換える。さらに、20年中にもグリーン車やトイレを備えた中距離電車向けの編成を、現行車両が老朽化している横須賀線・総武線快速に導入する。それぞれ東京都内と静岡県東部を結ぶ東海道線、埼玉県や群馬、栃木各県とつなぐ高崎線、東北線などにも順次投入する方針だ。

 中距離電車向けの基本編成は、快適に乗車できる2階建てのグリーン車をE235系でも開発して2両連結し、公衆無線LAN「Wi-Fi」を利用できるようにする方針。

 また、停電などの非常時に電力を供給し、最寄り駅まで走れるように非常用電源装置を搭載する考えだ。

 E235系は昨年から本格的に営業運転を開始。軽量のステンレス製車体で省エネルギー化と環境負荷低減を進め、車内は液晶画面でニュースやスポーツの試合結果などを閲覧でき、発光ダイオード(LED)照明を採用したのが特色だ。