ローソン銀行、柱はキャッシュレス決済 事業計画発表、自社システムへ囲い込み狙う

 
ローソンの竹増貞信社長(右)とローソン銀行の山下雅史社長=10日、東京都港区

 コンビニエンスストア大手ローソンが手がけるローソン銀行が10日、開業した。当面は全国のローソン店舗にある1万3000台のATM(現金自動預払機)事業を柱としつつ、経営資源を現金を用いないキャッシュレス決済のシステム開発に投入。年間延べ2億人以上というATM利用者を丸ごと自社の決済システムに囲い込むことが狙いだ。

 ローソンの竹増貞信社長はこの日の記者会見で「キャッシュレス社会に挑戦する。安いコストで利便性の高い決済を提供し、地域経済も盛り上げる」と述べ、非現金決済を銀行事業の柱に据える考えを示した。

 ローソン銀は10月15日からATM事業とコンビニ利用者への預金サービスを皮切りに営業を開始。来年1月には認可を前提にクレジットカードも発行する。

 数年をめどに窓口での投資信託の販売、おつりを預金するサービスも始める。コンビニ店舗内で地方銀行が営業活動を行う共同店舗事業も推進したい考えだ。

 流通系銀行では17年前に開業したセブン銀行がATM2万4000台超と大きく先行する。ローソン銀はキャッシュレス戦略の大枠をまだ明らかにしておらず、独自色をどこまで打ち出せるかが今後の焦点になる。

 一方、ローソン銀株式の5%は三菱UFJ銀行が保有する。山下雅史ローソン銀社長は「ご一緒できるものはしたい」と提携に含みを持たせており、小売りとの接点を求める三菱UFJ銀とキャッシュレス戦略で共闘する可能性がある。