アップル、新製品で攻勢 12日発表 アイフォーンやウオッチ注目

提供:ブルームバーグ
米カリフォルニア州サンフランシスコにあるアップルストアの前を歩く男性ら。アップルは12日、アイフォーンの新機種などを発表する=8月2日(ブルームバーグ)

 米アップルは12日、新製品の投入キャンペーンを開始する。過去1年は小幅なアップデートのみにとどまっていたが、今年は新製品の投入攻勢をかけることで、ホリデー商戦を含む四半期の売り上げアップを目指す。

 大きな変更は来年

 年末にかけて投入する新製品は主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新機種3モデルをはじめ、タブレット端末「iPad Pro(アイパッド・プロ)」の改良版やウエアラブル端末「アップル・ウオッチ」、ノート型パソコン(PC)「MacBook」の低価格モデル、プロフェッショナル仕様の小型デスクトップPC「Mac mini(マック・ミニ)」、ワイヤレス充電マット「AirPower(エアパワー)」などだ。

 カリフォルニア州クパチーノにある同社本社の「スティーブ・ジョブズ・シアター」で12日開催されるイベントを皮切りに一連の新製品が発表される。なかでも注目の的はアイフォーンの新機種だ。アイフォーンは今も同社で最も重要な製品と位置付けられる。売上高の約3分の2を占め、他のアップル製品やアプリ購読、映画ダウンロード、クラウドストレージなどサービスの購入を促している。

 新機種の登場でアイフォーン全体の平均販売価格が上昇し、収益を押し上げ、アクセサリーやデジタルサービスの販売を支えるアクティブ端末の数は増える可能性がある。ただ、関係者によると、今回のアイフォーン新機種はいずれにも画期的な新機能がなく、より大きな変更は来年になる予定だという。

 ゴールドマン・サックスのアナリスト、ロッド・ホール氏はリポートで、液晶ディスプレー(LCD)搭載の新型アイフォーンの価格は699~749ドルが市場予想だと指摘。ただ、ホール氏はこの夏の現行機種の需要が好調だったことから、市場予想を上回る849ドル程度を見込んでいる。

 文字盤を拡大

 昨年の新製品の目玉だった「アイフォーンX(テン)」の発売日は発表から2カ月後だったが、今回は発表からほどなくして発売される公算が大きい。そうすることでアップルはホリデー商戦の時期を逃さず売り上げを伸ばすことができる。

 12日の発表ではアイフォーンのほか、成長期にあるスマートウオッチ事業も舞台で取り上げられる。文字盤をほぼ隅から隅までの大きさに拡大し、より多くの情報を見られるようにしたアップル・ウオッチの投入を同社は予定している。これは、2015年の発売以降、最も大幅な変更となる。

 米調査会社IDCのデータによると、スマートウオッチ市場に占めるアップルのシェアは18年4~6月期(第2四半期)17%とトップで、出荷台数は470万台だった。アップル・ウオッチの成長率は前年同期比38%超だとIDCはみている。(ブルームバーグ Mark Gurman)