三天被服、女性向け作業服を製造・販売 おしゃれで高機能、現場に笑顔

 
女性用作業服を手掛ける「三天被服」の東谷麗子社長。動きやすく、おしゃれなデザインが好評だ

 女性の社会進出が進み、さまざまな職場で活躍する女性社員が増えてきた。そんな中、女性向け作業服の製造・販売を手掛けるのが「三天被服」だ。男性用作業服の「動きづらい」「地味なデザイン」といったイメージを払拭し、見た目や使いやすさにこだわった製品作りに取り組んでいる。職場の雰囲気が良くなり、女性社員の士気も上がると好評で、地元企業からの引き合いが増えている。

 オリジナルで製品化

 三天被服は東谷(とうこく)麗子社長が、家業だった作業服の製造・販売事業を受け継ぐ形で創業した。もともとは男性向け作業服を手掛けていたが、東谷社長が営業先の経営者から「女性に合った作業服ができないか」と相談されたのをきっかけに、さまざまな職場を調査した。

 その結果、市販されている女性用作業服の種類が少ないため、サイズの小さい男性用で代用していることなどが分かった。そこでバリエーションを増やし、多くの女性社員が作業服に抱いている「ブカブカ、ごわごわ、重くて動きづらい」「格好が悪い」との不満を解消しようと、2015年に三天被服を立ち上げた。

 当初は既製品の作業服を女性向けにカスタマイズして売り出そうとしたが、「どうしてもデザインや着やすさで無理が出てくる」(東谷社長)と断念。一からデザインを起こし、オリジナル製品を作れるようにコーディネーターや縫製会社と組み、製品化にこぎ着けたという。

 ユーザーの声生かす

 三天被服の作業服「三天被服 女性用作業服」には実際に現場で働く女性の意見をふんだんに取り入れている。

 ニット生地を採用し、軽さや動きやすさを実現。機能性にもこだわった。ポケットの角度を縦方向に配置したり、内側にポケットを付けて使い勝手を高めた。若い世代にも受け入れられるようシンプルなデザインを心掛けている。

 少量の受注生産に応じ、小回りが利くのも売りだ。注文は10着以上から受け付けている。1着の価格は8640円からと、作業服量販店で販売される一般的な製品と比べて2倍程度の価格だが、納入先からは「使いやすい」「動きやすい」と好評という。人手不足が課題となる中、企業の女性社員の採用や引き留めにも一役買っている。

 現在は丈の長さと、袖口の形状は選べるが、今後はオプションの種類を増やし、さまざまな顧客ニーズに応じてカスタマイズできるようにする考えだ。

 東谷社長は「『女性が女性らしく、生き生きと笑顔で働ける現場』を、新しいタイプの女性専用作業服を通して発信していきたい」と意気込んでいる。

【会社概要】三天被服

 ▽本社=堺市北区長曽根町130-42 さかい新事業創造センター228

 ▽創業=2015年6月

 ▽資本金=300万円

 ▽従業員=4人

 ▽事業内容=女性向け作業服の製造・販売