「こうのとり」7号機、打ち上げ成功 有人飛行につながる技術育成

 
無人補給機「こうのとり」7号機を載せ、打ち上げられるH2Bロケット=23日午前2時52分、鹿児島県の種子島宇宙センター

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は23日午前2時52分、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」7号機を鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げた。補給機は予定の軌道に投入され、7回連続で打ち上げに成功した。

 前日には探査機「はやぶさ2」が放出した小型探査ロボット「ミネルバ2」の小惑星への着陸が確認され、宇宙分野での成果が相次いだ。

 こうのとりは今回、ステーションからタンパク質の結晶などの試料を地球に届ける初の実験を行うため、小型回収カプセルを搭載した。宇宙から物を安全に地球へ戻す技術の確立を目指す。将来、人の輸送もできる技術に育てば、有人宇宙船の開発につながる可能性もある。

 大型のH2A、H2Bロケット打ち上げは計46回中45回成功し、成功率は97.8%に上昇した。

 補給機は27日にステーションに到着。飛行士がロボットアームでつかみ、ステーションに取り付ける。荷物を出した後は試料の入ったカプセルと不要品を積み、10~11月に地球へ向け出発する。不要品は大気圏突入後に燃え尽きるが、カプセルは突入前に分離して南鳥島近くの太平洋に着水。船で回収する。

 7号機には食品や生活用品のほか、ステーション用電池、米国の実験ラック、静岡大や九州工業大の超小型衛星も搭載。積み荷はこれまでで最も重い6.2トンとなった。