転職サイト「コグナビ」で日本を支える一助に フォーラムエンジニアリング取締役に聞く
エンジニアに特化した新タイプの転職サイト「コグナビ(cognavi)」。開発を指揮したフォーラムエンジニアリングの石毛勇治取締役FE紹介事業部事業部長に狙いや展望を聞いた。
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--コグナビを開発しようと至った背景は
石毛「日本の就労人口は減少を続け、全産業で人手不足が進んでいる。人材市場の中で、当社が対象にしているエンジニア、いわゆる機械系・電気系の技術人材は非常にレアな人材だ。現時点で約64万人いるが、これはおおよそ就労人口100人に1人の割合しか存在せず、サービス業などと比べたらはるかに少ない。この人材をどう確保するのか。外国人労働者の受け入れも取り沙汰されているが、現実的には簡単ではない。そういう状況下にあって、希少価値の技術人材をいかに浪費せずに、エンジニアとして就業してもらうか、を真剣に考えた。現実には、技術系人材が他産業に流れることも珍しくなくなっている。エンジニアがエンジニアであり続けることを支援するのがコグナビの大きなコンセプトだ。派遣であっても正社員であっても本人が望む、または企業がリクエストしているのであれば、きちんとエンジニアとして働いてもらいたい。我々はコグナビで極端な収益を上げることを第一義には考えていない。この取り組みが技術立国日本を支える一助になれば、という志に大きな意義を感じている」
--他の転職サイトとの違いは
石毛「転職希望者が持っているエンジニアとしての技術領分にフォーカスしている点が大きく異なる。技術系エンジニアは文系から簡単に流用がきくとか、そういうものではない。やはり理工系大学を卒業した人材でないと設計などエンジニア業界に就業するのは難しい。だったら素養や経験が素直に反映される転職サイトがあってもいいのではと考えた」
--素養や経験を重視する理由は
石毛「メーカーの採用担当者の中には、人材募集広告などでコストをかければ、人材が採れるという幻想を抱いている人もまだ存在するが、それで成功するのは一握りの企業に過ぎない。さらに、技術系エンジニアが非常にレアでどれくらいの数になっているかをあまり理解していない人も多い。これだけ採用に苦慮しているにもかかわらずにだ。正社員が採れないなら派遣で、という発想も過去の話で、派遣も人手不足が深刻化している。正社員も派遣も採用がままならないという現実を直視したとき、求める人材がその企業の通勤圏内にいて、どのくらいのスキルを持っているかという情報は掛け値なしに重要になる。年齢を問わずその素養や経験がある人材がそばにいるのであれば、採用するべき、というのが当社の考え方だ。スキルや経験のスコアリングだけで人材を採ることはナンセンスでもなんでもない。情緒的な要素を排除して技術レベルで判断したほうがシンプルでわかりやすい。誤解を恐れずにいうならば、メーカーの多くは旧態依然とした面接形態の採用方式を続けながら、いないエンジニアを採ろうとしている。コグナビを開発したのはこの負の連鎖を断ち切りたいという思いもある」
--エンジニア目線に立った転職サイトといえる
石毛「口下手なため、面接で高い評価をもらえないが、スキルや経験はピカイチというエンジニアも少なくない。それと、エンジニアの多くは、引っ越しを伴う転勤を望んでいないことを我々は日ごろの付き合いから肌感覚でわかっている。転勤したとしても実力を発揮しきれないケースもある。地図上に通勤2時間圏内の企業、求職者情報を表示できるようにしたのはこのためだ。こうしたエンジニアに寄り添った転職サイトはこの世にない。日本のモノづくりの競争力を維持・向上させるため、エンジニアに100%の仕事をしてもらいたいという思いがすべてのベースにある」
--順調に登録が進んでいる
石毛「特別なプロモーションをしているわけではないが、求職者の登録が1000人を突破し、順調に増えている。企業の登録は我々がターゲットにしている従業員100人以上の機電系製造業の約2800事業所のうち、約900事業所に達した。登録は無料で、コグナビを利用して転職が決まった場合に企業から成功報酬として1回当たり一律100万円をいただく仕組み。転職サイトの成功報酬の平均はだいたい年収の30%、例えば年収500万円であれば150万円なので、かなりのディスカウントだ」
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