台車製造、現場判断に依存 川重、新幹線亀裂問題で調査結果
JR西日本の新幹線のぞみの台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題をめぐり、製造元の川崎重工業の金花芳則社長が28日、神戸市内で記者会見し、製造不備の原因について「現場での裁量や判断に過度に依存し、品質管理に脆弱(ぜいじゃく)な点があった」とする「全社品質管理委員会」の調査結果を公表した。
金花社長は「JRや利用者に多大なご心配とご迷惑をお掛けした」と改めて陳謝。「全社を挙げて品質管理体制を完璧にし、お客さまの信頼を得たい」と述べた。
石川主典副社長は、2007年の台車製造時にマニュアルに反して鋼材が薄く削られていたことについて、鋼材の削り込みを禁じた注意事項を、担当者が現場に説明していなかったと明らかにした。「『現場のことは現場がよく知っている』との思いがあった。製造や設計の部門間のコミュニケーションも活発に行われていなかった」と述べた。
川重は、今回の問題について原因を究明するため今年4月、外部有識者らからなる「全社品質管理委員会」を設置。全7回の会議で品質管理体制などを検証していた。
台車のトラブルは昨年12月11日、博多発東京行きのぞみ34号で発生。運輸安全委員会が新幹線初の重大インシデントに認定した。台車枠の亀裂は幅約16センチの底面を貫き、高さ約17センチの両側面で約14センチに達していた。
安全委の調査では、発覚前日には台車部品の強度に悪影響を与えるほど亀裂が拡大していたとみられることが分かっていた。
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【用語解説】新幹線台車亀裂問題
2017年12月、博多発東京行き新幹線のぞみ34号で、JR西日本の乗務員らが異常音や異臭を確認。しかし現場と指令員が停止判断を人任せにし、名古屋駅で点検するまで3時間以上運行を続けた。台車枠の亀裂は破断寸前で、運輸安全委員会が新幹線初の重大インシデントに認定した。台車を製造した川崎重工業が鋼材を不正に削り、強度が不足していたことが判明。安全委の調査で、発覚前日には台車部品の強度に悪影響を与えるほど亀裂が拡大していたとみられることが分かった。
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