新幹線亀裂問題 有識者会議、JR西の組織的弱点指摘
JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂が見つかった問題は、異常を感じながら運転を続けたJR西の安全意識の欠如も浮き彫りにした。再発防止策が進むが、対応を検証する有識者会議は3月の提言で「対策を打ち出したらそれで終わりになりがち」と「組織的弱点」を指摘し、来年をめどに再検証する。
「何か支障があるような感じですかね」「そこまではいかないと思う」。昨年12月11日。JR西の東京指令所と博多発東京行きのぞみに添乗した保守担当社員は緊張感のないやりとりをしていた。甲高い音や焦げたような臭いがする上、わずかにもやがかかっていたが運転は継続された。
JR西は運行停止の基準が曖昧だったことや、指令員と保守担当が互いに判断を依存していたことなどが原因と分析した。対策としてコミュニケーション強化のため、指令員と保守担当などによる合同での打ち合わせや訓練を実施。異常音や異臭が発生した場合のルールを明確化したり、車内で発生するさまざまな音を録音し、聞き分ける訓練をしたりしている。
一方、本年度中に導入予定の台車の異常を検知する地上のセンサーは、設置場所を検討している段階。老朽化した博多総合車両所の設備更新などは約10年かかる見通し。
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