手回し、電池式に注目集まる 旧来型電化製品、災害多発で品薄
手回しで充電可能なソニーのラジオ
地震や豪雨など自然災害の多発を受け、手回しで充電可能なラジオや電池式の照明といった旧来型の電化製品が注目されている。被災地だけではなく、全国的な防災意識の高まりが背景にある。店頭では品薄となる商品が相次ぎ、メーカーは増産を急いでいる。
「非常に多くの注文により、生産が要望に追い付きません。今しばらくお待ちください」。ソニーは9月19日、乾電池を使うほか、ハンドルを手で回転させると充電できるポータブルラジオ(想定価格約9200~1万300円)について異例の告知を行った。
ラジオは災害時の情報収集に欠かせない。本体には発光ダイオード(LED)を備えて懐中電灯になり、スマートフォンの充電もできる。6日に起きた北海道の地震で道全域が停電に陥り、引き合いが強まった。
東芝ライフスタイル(川崎市)もLED付きのラジオを手掛ける。同社の小型ラジオは、9月の販売台数が前年同月比2倍超で推移。首都圏でも売れ行きが良く、一部は在庫が底を突いたため増産態勢を敷いた。
西日本豪雨などの災害もあり、乾電池で動く他のさまざまな製品も関心が高い。普段はインテリアや常夜灯となるパナソニックの「球(たま)ランタン」(想定価格約2200~3200円)の販売が大幅に増えている。最大で連続約40日間点灯し、手元の明かりとして使える。
乾電池を常備する動きも広がり、東芝ライフスタイルでは9月の販売が約25%伸びた。パナソニックは一部地域に空輸で配送し、需要増加に対応している。
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