【株式ニューカマー】地域密着の不動産管理で安定成長 香陵住販・薄井宗明社長
不動産業を手掛ける香陵住販は水戸市を中心に、茨城県南部と東京都内での事業で着実に実績を積み重ねている。物件売買のほか、賃貸管理、コインパーキングやコインランドリーの運営など、不動産管理による安定した経営姿勢を貫いている。9月13日、東証ジャスダック市場へ新規上場した薄井宗明社長に経営戦略を聞いた。
--上場の理由は
「創業したとき、会社は社会の公器と考えていたので上場するのがふさわしいと思い、目標に掲げてきた。2007年に上場を準備したが、本社社屋の土地評価損により減損を行い、そのときは実現しなかった。今回上場できたのは関係者が努力したからだ。地方の会社なので地味だが、安定的に着々と実績を重ねていく。調達資金は投資用不動産の仕入れに活用する」
--強みや特徴は
「安定性を重視していることだ。賃貸物件は1万4000件超、月極駐車場は6700台分を管理している。毎月管理費収入が積み上がり収益が安定している。茨城県内を中心に16店舗を出店し、常に顧客の声を聞くことでニーズを的確に把握し企画商品に反映させている。外部評価も高く、全国賃貸住宅新聞の『賃貸仲介件数ランキング』では全国326社中44位、茨城県では1位だ。日本社宅サービスの『転勤者に行った斡旋(あっせん)対応アンケート』では全国354社中4位、関東ブロックでは1位だった」
--業績の推移は
「管理戸数が順調に拡大し、コインパーキング運営のほか、太陽光発電事業など収入が多様化して業績に好影響を与えている。18年9月期は、売上高が前期比2.2%増の50億5900万円、経常利益は同2.9%増の4億5000万円を見込んでいる」
--成長戦略は
「創業以来大切に守ってきた健全性重視と地域密着、顧客ニーズの優先を経営理念に掲げ続けていく。そのため過度なリスクを負うことなく、管理戸数を伸ばすことによる安定成長を前提とする。6月末時点の管理戸数はつくばエリアは748件、東京エリアが635件だが、2年後を目途に各1000件に増やしたい。リフォーム事業を強化するほか、新サービスの企画開発も視野に入れている」
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【プロフィル】薄井宗明
うすい・そうめい 東洋大経営卒。1974年4月大京観光(現・大京)入社。東洋物産を経て、76年香陵商事入社。81年10月香陵住販を設立し現職。67歳。茨城県出身。
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【会社概要】香陵住販
▽本社=水戸市南町2-4-33
▽設立=1981年10月
▽資本金=3億4536万円
▽従業員=174人 (2018年6月末時点)
▽売上高=50億5900万円 (18年9月期見込み)
▽事業内容=不動産売買、管理、仲介など
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