ガソリン、3年10カ月ぶり高値 5週連続で値上がり

 
ガソリンスタンドの店頭に表示された価格=3日午後、東京都内

 ガソリン価格が上昇を続けている。経済産業省資源エネルギー庁が3日発表した1日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、9月25日時点の前回調査と比べ90銭高い155円20銭だった。155円30銭を付けた2014年12月8日時点以来約3年10カ月ぶりの高値水準。値上がりは5週連続だった。

 150円台での推移は5月下旬から19週連続。都道府県別では46都道府県で値上がりし、値下がりは滋賀県のみだった。価格上昇の背景について、調査を委託された石油情報センターの担当者は「原油価格の上昇が最大の要因」と話す。

 1日の米原油先物相場は指標の米国産標準油種(WTI)の11月渡しが1バレル=75.30ドルと約3年10カ月ぶりの高値水準で終えた。

 11月上旬にはイラン産原油を対象とした米国の制裁が再開する見通しで、イラン産原油の供給減懸念が意識されている。主要産油国が9月23日にアルジェリアで開いた会合で増産を見送ったことも重なり、原油の先高観が広がっている。加えて、最近は為替が円安ドル高傾向にあり、海外からの原油の調達費用が膨らむこともガソリン価格上昇の一因とされている。

 同センターによると、石油元売り各社は給油所に卸価格の値上げを通告しており、来週も値上がりを予想している。担当者は「不透明感が強いが、価格が下がる要素はあまり見当たらない」と話しており、当面は上昇圧力が続きそうだ。

 また、主に家庭用の暖房などに使う灯油の価格も5週連続で値上がりした。一般的なタンク1個分に相当する18リットルの価格は、14円高い1714円だった。

 ガソリンや灯油の価格上昇は家計にとっては負担増につながる。この先も高値圏が続けば、個人消費への影響も懸念されそうだ。