新日鉄興和不動産、ミャンマーで高品質アパート参入 日系企業の需要見込む
新日鉄興和不動産はミャンマーで、サービスアパートメント事業に参入する。6日にミャンマー工業省との間で契約を締結。単身赴任の日系企業駐在員を主要ターゲットとした施設を開発し、2021年3月の完成を目指す。10年前後に現地進出していた日系企業は50社程度に過ぎなかったが、経済開放策の進展に伴って現在は約400社まで拡大。在留邦人の数も大幅に増えており、質の高いサービスアパートメントへの需要が高まると判断した。
最大都市、ヤンゴン市の中央部に位置する約6000平方メートルの敷地を活用して、232戸で構成される地上12階建ての施設を開発する。設計や内装デザイナー、施工業者には日系企業を採用することで「ジャパンクオリティーを追求した」(冨金原宏諭(ふきんばら・ひろさと)・国際事業部長)。
ミャンマーでは、さまざまなサービス機能が付いたサービスアパートメントに対する需要が急速に拡大しているが、供給が追いついていない。結果として約50平方メートルの部屋で月額4000ドル(約45万円)~4500ドルと賃料が高騰している。このため40平方メートルタイプの住戸も一定数を用意することで、入居しやすい環境を後押しする。
また、外部と連携し、高品質な運営管理を進めていく。施設には和食レストランも併設。日本酒も取り扱う。
現地でのサービスアパートメント市場には日系の大手デベロッパーなどが相次いで進出を表明している。
三菱地所は約4万平方メートルの土地を活用してサービスアパートメントを含む大規模複合再開発事業を進めており、2020年度中に完成する見通し。フジタと東京建物が共同で進めているプロジェクトには、長期滞在者向け客室を用意したホテルを併設。ホテルオークラが運営する。鹿島の再開発計画でも、長期滞在者向けホテルが稼働する。
新日鉄興和不動産の冨金原部長は「日系企業の数は1000社まで拡大するだろう」と予測しており、サービスアパートメント市場をめぐる日系企業間の競争は一段と激化しそうだ。
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