LINEと損保ジャパンが保険販売 1日100円から、最短60秒で契約

 
スマートフォンの「LINEほけん」の画面(納冨康撮影)

 無料通信アプリのLINE(ライン)と損害保険ジャパン日本興亜は16日、スマートフォンのLINEアプリで損害保険に加入できるサービス「LINEほけん」を始めた。台風や野外フェスティバルなどさまざまな場面で、1日単位で保険料100円から加入でき、最短60秒で契約できるのが売りだ。両社はスマホを通じて保険離れが進む若者の需要を取り込む。LINEは金融サービス強化を掲げており、証券投資や仮想通貨などにも参入する。

 LINEほけんの加入には、LINEアプリで利用できる送金・決済サービス「LINE Pay(ラインペイ)」の登録が必要で、保険料もラインペイで払い込む。サービス開始キャンペーンとして、スマホの破損事故に備える「スマホのおまもり」、自転車事故に備える「自転車のおまもり」など3種類の保険を12月12日までの期間限定で無料提供(条件付き)している。

 出沢剛社長はサービス開始前、取材に対し「保険は入りたいと思ったときにしか入らないので、1日数百円の保険で金融との自然な出会いを作りたい。金融や投資になじみのなかった人と金融サービスの自然な出会いをLINEが作っていく」と抱負を語った。

 LINEは「メッセージをやりとりする際にお金を送れると便利だ」(出沢氏)という発想から平成26年にラインペイを開始し、その延長線上でさまざまな金融サービスの多角化を模索。7600万人のLINE利用者に大きな魅力を感じている損保ジャパンや野村証券など金融業界と関係強化を進める。

 LINEは近く、小型無人機(ドローン)などテーマを選び、その分野の各企業に証券投資する「テーマ投資」サービスを始める。こうした取り組みで顧客を囲い込み、「LINE経済圏」を構築したい考えだ。