【株式ニューカマー】システム開発をワンストップで提供、ジャスダックにIPOした企業の展望を聞く

 
ディ・アイ・システムの長田光博社長

 □ディ・アイ・システム 長田光博社長に聞く

 ディ・アイ・システムは、システム開発と教育サービスを手掛ける。従業員500人に満たない規模だが、ソフトウエア開発からネットワーク構築、保守に至るまでワンストップで、各種システムを提供。10月19日に東証ジャスダック市場に新規株式公開(IPO)した長田光博社長は、5年後の東証1部昇格を目指している。

 --事業の特徴は

 「システム開発でソフトウエア開発とネットワーク構築をそれぞれ専門にしている会社は多く存在している。しかし、当社と同程度の事業規模で両方の事業を兼ね備えている会社は少ない。加えて保守、運用まで対応している。これらをワンストップで提供していることから、重宝されている」

 --IT人材が不足しているが採用対策は

 「2005年から業績が悪いときも含めて新卒を定期採用している。全国の情報処理専門学校とネットワークをつくり、多くの卒業生を受け入れてきた。入社後に研修を実施して1年後に到達した技術レベルについて出身校に報告する。こうした教育研修の取り組みで信頼関係を築き、人材確保につなげている。社内で培った教育研修のノウハウを事業化したのが、社外向けの教育サービスとなった」

 --教育サービス事業について詳しく

 「IT関連技術に特化した中堅技術者向けと新入社員向けが中心だ。中堅技術者向けは、受講人数が数十人の企業や特殊な技術研修を希望する企業については、カリキュラムの開発から実行までのプランを提案し、研修を行う。汎用(はんよう)性のある技術研修を希望する場合は、複数社で合同研修を開催する。新入社員向けは、基礎研修から成果発表会までを実施している」

 --業績の推移は

 「19年9月期の売上高は前期比16.7%増の39億1400万円と増収を見込むが、経常利益は同0.9%減の2億2100万円を予想している。これは人材育成費や名古屋支店の移転費用がかさむためだ」

 --今後の戦略は

 「ワンストップサービスの強みを積極的にアピールすることで、現在売り上げの8割に相当する大手との協業から、元請けの比率を高めていく。それとともにビジネスパートナーの企業に当社の研修に無償で参加してもらい、エンジニアをレベルアップすることで、これからのIoT(モノのインターネット)化、人工知能(AI)化に向けた人材育成を図る。5年後に従業員1000人、ビジネスパートナー500人と合わせて1500人の技術者集団を構築、売上高100億円、経常利益率10%以上を目指す」

【プロフィル】長田光博

 ながた・みつひろ 1980年経営情報センター入社、89年取締役。93年エム・アイ・シー・システムに転籍、96年12月社長。97年11月ディ・アイ・システムを設立し現職。66歳。大阪府出身。

【会社概要】ディ・アイ・システム

 ▽本社=東京都中野区中野4-10-1 中野セントラルパークイースト2階

 ▽設立=1997年11月

 ▽資本金=2億7369万円

 ▽従業員=469人 (2018年9月末時点)

 ▽売上高=39億1400万円 (19年9月期予想)

 ▽事業内容=システム開発、ネットワーク構築、IT教育など