【トップは語る】マツダ、移動サービスで異業種連携も 丸本社長「危機感持つトヨタに敬意」
□マツダ社長・丸本明さん(61)
--2030年の生産車両のうち、5%を電気自動車(EV)、95%を電動化技術を搭載した内燃機関車とする方針を示した。多様化するパワートレイン(駆動装置)の開発をどう効率的に進めていくか
「ディーゼルエンジンもガソリンエンジンも目指すゴールは同じだ。別々のエンジンを開発する認識はなく、基礎技術は相互に使われている。EVやハイブリッド車については、駆動装置の制御技術を『手の内化』するとともに、この分野の開発で部品メーカーとも協力していく。さらに、コンピューターでシミュレーションを繰り返して製品を検証する『モデルベース開発』を駆使し、開発資源を効率よく使いたい」
--新型エンジン「スカイアクティブX」に電動化技術を組み合わせた「マツダ3(日本名・アクセラ)」を新世代商品群の第1弾として来年北米に投入する
「良く走るし、燃費も良い車だ。エンジンの排気量は2リットルだが、2.5リットル並みの駆動力を発揮する。その価値をどれだけ顧客が理解し、適切な対価を支払ってくれるかが重要だ。マツダが追求する『走る歓び』を体験する機会を提供し、顧客に一番近い存在になりたい」
--中国は来年、自動車メーカーに一定割合の新エネルギー車(NEV)生産を義務付ける規則を導入する
「NEV生産を政策的に求める国には当然、EVやプラグインハイブリッド車を導入する。中国では、現地パートナーとともに中国専用EVを開発している」
--トヨタ自動車とソフトバンクグループが次世代の移動サービス分野で提携した。マツダの対応は
「危機感とスピード感を持って取り組むトヨタには敬意を表したい。マツダの最優先課題ではないが、商品や販売面のベースをきちんとした上で、選択肢の一つになり得る。通信系など異業種と連携する可能性もある」
◇
【プロフィル】丸本明
まるもと・あきら 慶大工卒。1980年東洋工業(現マツダ)。取締役や執行役員などを経て、2013年6月から副社長執行役員。18年6月から社長兼最高経営責任者(CEO)。広島県出身。
関連記事