元プロ、正社員で野球を伝える ウイン・エージェント、日ハムで活躍した広瀬氏採用し教室開講

 
子供に体育指導を行う広瀬哲朗氏

 ■幼児・小学生対象の野球教室を開催

 体育指導のスタートライン事業を展開するWIN AGENT(ウイン・エージェント、東京都品川区)は、プロ野球の日本ハムファイターズで活躍した広瀬哲朗氏(57)を正社員として採用した。東京五輪の影響で、子供たちに運動や体育をさせようという熱心な親が増えているが、同社の指導指針は「一人一人が運動の楽しさを感じ、体育を好きになってほしい」。その考えにのっとり、幼児や小学生に向けて野球の楽しさを伝えていく。

 親との交流重視

 広瀬氏は静岡県出身で駒沢大学卒。1982年のドラフト会議でヤクルトスワローズから4位指名を受けたものの拒否してホンダに進み、都市対抗野球で主将として初優勝に貢献した。

 85年のドラフトで日本ハムから1位指名されて入団。現役時代は名ショートとして名をはせ、ベストナインとゴールデングラブ賞をそれぞれ2回受賞した。

 98年の引退後は野球解説やバラエティー番組で活躍し、少年野球などの指導に携わってきた。今回、「子供の運動能力を開花させる」というWIN AGENTの理念に共鳴し、同社の渡辺孝司社長の誘いを受けて入社した。

 野球教室は平日に実施。初めてボールに触れるような幼児・小学生を主な対象とし、穴が空いたプラスチックの軽いボールを活用して、室内で投げたり売ったりと野球の基礎を楽しく教える。

 同時に親とのコミュニケーションにも力を入れる。イチローや大谷翔平、清宮幸太郎といった一流選手はおしなべて、家の中でも親の協力を得ながら徹底的な反復練習を行っていた。「そういったことの重要性をきちんと伝えることが重要となる」からだ。

 他スポーツへ誘導も

 プロ野球に対する人気は依然として高い半面、野球人口の減少傾向が顕著になっている。広瀬氏は「小学校で野球をやめる子供が多い。これは指導者の責任によるところが大きい」と指摘した上で、「野球は難しいスポーツだが、『意外と楽しく簡単なんだ』と思わせる指導に力を入れたい」と話す。

 広瀬氏は野球教室だけでなく企業、団体向けには、講演も行う。また、スタートラインでは「少人数制体操教室」や屋外教室でかけっこの指導などを行っていることから、野球以外の競技の方が身体能力を生かせると判断した場合は、他のスポーツへの誘導を図っていく。