人気高まる間伐材カレンダー 環境配慮でイメージアップ
環境問題への社会的な関心が高まる中、間伐材を用いた「環境配慮型」カレンダーの人気が高まっている。年末年始に企業の販促グッズとして配布される卓上カレンダーで、台座部分に間伐材を使った製品の受注が拡大。1年を通じて企業イメージをアピールできる利点もあり、評判は上々だ。プラスチック製ストローの廃止など環境に配慮した企業活動は世界的に広がっており、今後も注目を集めそうだ。
間伐材を活用した販促グッズを企画販売するフロンティアジャパン(東京都江東区)は、台座部分に国産間伐材を使用した卓上カレンダーを製造している。これまでにANAホールディングス、NTTドコモなど累計で約380社から受注。年度ごとの受注件数は平成28年度は49法人だったが、29年度は60法人、30年度は72法人と右肩上がりで伸びている。
間伐材は森林の成長管理の際に間引かれる立木で作られる木材。フロンティアは資源の有効活用の観点に立ち、18年から国産間伐材を販促グッズの素材として用い始めた。安藤豪太常務は「当初は売れなかった」と振り返るが、エコバッグやエコカーなどが注目を集め、環境への意識が広がってきたことで、徐々に売れ行きが伸びてきたという。
またソフトウエア開発のアステリアは毎年顧客に配っている卓上カレンダーを31年分から間伐材を使った製品に切り替えた。アステリアはもともと森林保全のための寄付など環境支援活動に取り組んでおり、カレンダーには自社で管理している森の間伐材を活用。比較的樹齢を重ねた素材を使い、他社の間伐材カレンダーと差別化している。長沼史宏広報・IR室長は「長い樹齢を経ているので、年輪がきれいに現れて見栄えがよく、顧客からも好評だ」と話す。
コーヒーチェーンのスターバックスが世界中の全店舗でプラスチック製ストローを廃止する方針を打ち出すなど、環境問題は世界的な関心を集めている。魅力的な商品を開発できるかが、環境配慮型製品の普及を加速させるポイントとなる。(佐竹一秀)
関連記事