【Sakeから観光立国】香港・台湾の訪日客に宮城、山形の酒蔵をPR

 
米鶴酒造を取材する吉日媒体集団の吉田皓一社長(手前)と酒サムライのミッキー・チャン氏(奥)=山形県高畠町

 冬季に香港、台湾からの訪日観光客拡大を図る宮城・山形両県の事業「SAKEツーリズム情報発信誘客促進事業」に協力するため、昨年11月に酒蔵のPR動画撮影に同行した。「美酒」をキーワードに情報発信やプロモーションを行うのが目的だ。(酒サムライコーディネーター・平出淑恵)

 撮影した動画は今月から、月間のユニークユーザー150万人を誇る、香港・台湾向けで最も有力な日本観光情報メディア「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」のサイトに掲載。ユーチューブで「『★吉田社長爆烈頻道★』宮城・山形品酒之旅」と題して配信している。

 案内人は、このメディアを運営する吉日媒体集団(ジーリー・メディア・グループ)の吉田皓一社長、そして香港在住で酒サムライの称号を持つミッキー・チャン氏の2人だ。

 動画の内容は、年に複数回日本を訪れている香港と台湾の人たちに向けて、「モノ」から「コト」へと観光の目的が転換期を迎えている、いまのタイミングで、地方の酒処を紹介している。

 冬から新年、そして旧正月のこの時期はまさに日本酒造りの期間に当たる。吉田社長の流暢(りゅうちょう)で軽快な語り口と、チャン氏による酒類専門家の解説コメントが入った映像はテンポ良く、日本に行かなくては実際に訪問することができない酒蔵を魅力的に紹介している。

 これから酒蔵は、冬季の地方誘客のシンボリックな存在となるかもしれない。

 宮城県では「浦霞」醸造元の佐浦(塩釜市)や一ノ蔵(大崎市)、男山本店(気仙沼市)、蔵王酒造(白石市)の4社、また、山形県では「東光」醸造元の小嶋総本店(米沢市)、米鶴酒造(高畠町)、渡曾(わたらい)本店(鶴岡市)、竹の露酒造場(同)、古澤酒造(寒河江市)、出羽桜酒造(天童市)の6社から撮影協力を得た。

 蔵元や杜氏(とうじ)から丁寧な案内を受けた吉田社長とチャン氏が目を輝かせながら、蔵見学を楽しみ、各蔵自慢の銘柄試飲に舌鼓を打つ姿が印象的だった。

【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年コーポ・サチを設立。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)、東北・夢の桜街道推進協議会アドバイザーを務める。