【トップは語る】内職チェーンの「内職市場」 人口減で手作業の重要性は拡大
□内職市場社長・作野薫さんに聞く
--登録している主婦らに軽作業を委託する内職チェーン「内職市場」を展開している
「3月現在、直営7店舗、フランチャイズ(FC)加盟店54店舗の計61店舗を運営している。第1目標として、直営100店舗、FC200店舗の計300店舗まで持っていきたい。現在、1店舗で平均40~50人の『内職さん』が実働している。育児中の主婦が多く、一線を離れた高齢の女性も増えている。仕事を店舗まで取りに来てもらい、基本的に自宅に持ち帰って仕事してもらう形をとっている」
--どんな仕事を委託するのか
「多種多様だ。印刷物の封入やレンタルDVDの加工、シールやラベル貼り、リサイクル商品の仕分け作業など。時間給換算で平均200~300円になる。仕事は店舗が地域で営業し、受注する。内職市場の本部は、受注ノウハウや、受注した仕事をどういうオペレーションで回すかのノウハウなどを提供する。FC加盟店のオーナーには、脱サラした起業組や、運送業、人材派遣業をやっている人などが多い」
--「内職さん」の傾向で変化はあるか
「10年前は募集をかけると、必要な人数の何倍も応募が来た。80%が育児中の主婦で、外に働きに出る長い時間が取れない人が家でできる仕事を求めて来た。今は応募に来る人が減っている。時間給のパートで働ける環境が緩やかになっているからではないか。企業が人手不足で、人集めのため労働条件を緩和しているのだと思う」
--これからの内職のマーケットは
「人口減少の時代だと大量生産が必要なくなり、コストがかかるので、機械も導入しにくくなる。手作業の重要性は増すだろう。潜在マーケットは5400億円に上ると試算している」
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【プロフィル】作野薫
さくの・かおる 小浜水産高卒。丸大食品、佐川急便を経て、1992年有限会社エフ・ブイサービス設立。2006年株式会社内職市場を設立して社長に就任、現在に至る。福井県出身。
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