レオパレス、不備物件1万4599棟に拡大 新物件も、さらに増加か
賃貸アパート大手レオパレス21が手掛けた物件の施工不良問題で、不備のある物件が3月末時点で計1万4599棟に上ったことが11日、分かった。従来の公表数から大幅に拡大した。新たに最新物件でも見つかり、調査を終えた2万285棟に対して問題があるのは7割を超えた。全約3万9000棟を対象とした調査の途上にあるため不備の数はさらに増える可能性が高く、オーナーや入居者の不安が高まりそうだ。
1万4599棟のうち、屋根裏や天井裏を仕切る壁がなかったのが1892棟、壁に不備があったのは3766棟、バルコニー・廊下の軒裏に問題があったのは1427棟。これらの計7085棟が施工不良で、残りの7514棟は隙間などの「軽微な不備」と説明している。順次、補修工事を進める。
レオパレスは昨年春に約200棟の不備を明らかにし、今年2月に新たに1324棟で問題を見つけたと公表。これに比べ急増した。その後に全物件調査の進み具合をホームページ上でまとめていた。
これまでの施工不良は主に1990年代~2000年代に着工された10シリーズの物件が中心だったが、調査を続けると、15~18年の新ブランド「レセクション」「ミランダ」を含む他のシリーズでも見つかった。耐火性能の足りない物件は増えていないとして、入居者に追加の引っ越し要請はしないという。
レオパレスが入居者に転居を要請しているのは641棟の7000人超。そのうち自社管理の400棟に入る4518戸(2月8日時点)では、転居のめどが立っていないのは約3割に当たる1399戸に上る。
レオパレスは国土交通省の指示で10シリーズの補修を今夏までに終える予定。それ以外は10月までの完了を求められている。施工不良の原因を調べている外部調査委員会は再発防止策や役員の責任も検討し、5月下旬をめどに最終報告書を出す。
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