ホスピタリティ&グローイング・ジャパン サービス業向け人材育成を体系化
企業の人材確保が難しい中、一度採用した従業員が辞めないような会社になることを提唱し、そのためのサービスを提供している会社が注目されている。サービス業に特化した研修サービスを提供するホスピタリティ&グローイング・ジャパンの有本均社長は、日本マクドナルドの社内研修機関「ハンバーガー大学」の学長の経験を生かし、ノウハウを体系化して企業の人材に関わる課題の解決に向き合っている。
定額制システム提供
--事業は
「サービス業に特化した人材育成の会社。人材育成の仕組みを体系化して『グローイング・アカデミー』という教育機関で提供している。サービス業に特化したのは、私自身がサービス業の現場で勤務経験があるから。サービス業の発展、将来に貢献したいという思いで設立した。今は人材の紹介や、派遣もしています。採用から教育、評価まで、ヒューマンソリューション、人に関する課題解決を事業としている」
--サービス業が抱える人材の課題とは
「人材を採用できないことだ。従業員が辞めてしまうと、補充できない。辞めないよう今の従業員を育てることに会社全体で取り組まないといけない。われわれはそれを支援する」
--具体的には
「サービス業は『人が全て』といわれる。分かっていても人材育成に費用、時間、労力を十分にかけられない会社が多いのが実情だ。そこで定額制の研修システムを提供している。業績が上がり会社が自分に投資していることを実感すれば従業員は『会社がイヤだから辞めたい』とはならない」
必要な要素は共通
--対象としている企業とは
「飲食業のほか小売り、美容、エステ、エンターテインメントなど多種多様だ」
--トヨタ自動車のようにメーカーでありながらサービス業を名乗る企業も増えた
「確かに広がっていて、今は病院にもご利用頂いている。実際、受付事務などは来院者と接する接客業だ。歯科医、整骨院、介護は長時間、顧客と1対1で接する究極のサービス業といえる。他にもパチンコ業界、宿泊業界、学習塾などもある」
--ご自身がサービス業界の現場経験、人材育成経験が長い
「マクドナルドでは人材育成のための『ハンバーガー大学』と呼ばれる機関があり私はそこで責任者の『学長』を務めた。数年間務めた後、その経験を買って頂きユニクロの人材育成機関『ユニクロ大学』でも責任者を務めたが、痛感したのは、サービス業には、具体的な業種がなんであれ求められる共通要素が多いこと。技術的なこと、オペレーションのこと以外はまるで同じといってもいいぐらいだ。例えば、リーダーシップとかコミュニケーションなどが該当する。このためそれらの教育が課題解決につながる」
--得意なことは
「サービス業の階層別の教育だ。職場に入りたての新人さん、店長さん、その上のマネジャークラスの方について、それぞれに必要な要素を取り入れた教育をする。これもハンバーガー大学などの経験が生きている。それがなければ、今の自分はないと言い切れます」
--2020年は「おもてなし」の腕の見せ所だ
「確かに素晴らしいサービス業が多くあり、日本にいらっしゃる外国人の方にはそれを体験してほしい。そのためにも普遍的な要素を十分に身につけておいてほしい」
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【プロフィル】有本均
ありもと・ひとし 早大政経卒。入学後にマクドナルドでアルバイトを始め、卒業後に新卒で日本マクドナルドに入社。同社の研修プログラム「ハンバーガー大学」の学長、ファーストリテイリングの「ユニクロ大学」部長などを経て、2012年にホスピタリティ&グローイング・ジャパンを設立し現職。62歳。愛知県出身。
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【会社概要】ホスピタリティ&グローイング・ジャパン
▽本社=東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル18階
▽設立=2012年4月
▽資本金=2億1708万円 (資本準備金含む)
▽事業内容=小売・サービス業に特化した研修サービス、コンサルティング
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