真の「ウェザーテック」企業目指す ALiNKインターネット・池田洋人社長
専門的な気象の知識、情報とテクノロジーを融合させたウェザーテック企業、ALiNK(アリンク)インターネットが注目を集めている。日本気象協会と共同運営している無料サイト「tenki.jp」は企画、開発を担当して40億のアクセスを集めたり、国内初の広告技術を次々と採用しては収益拡大に成功したりとその動向を多くの経営者が見守っているのだ。池田洋人社長は「天気は老若男女が関心を寄せる領域。さらに利便性を高めたい」と次の成長を見据える。
本当に気になる時に
--会社の事業内容は
「日本気象協会と共同で『tenki.jp』というサイトを運営していて、このサイトの企画、開発をしている。ユーザーの動向を解析し、最適な情報を提供することを心掛けている。関東在住のF1層(20~34歳の女性)は10ミリ以上の雨が降ったときにはどんなページを見る傾向があるか、といったことを分析してサイトに生かしている」
--スマートフォンで見ることができる
「ダウンロードすれば自分用にカスタマイズできる。よく出かける場所を登録して天気を確認でき、雨雲の接近の知らせを受け取れる。『お役立ち情報』で、星空を見るのに適している天気かどうかとか、夏ならビールを飲むのに適しているかどうかといった、ユーザーの欲しい情報を表示させることが可能だ。気象予報士のコラム『日直予報士のポイント解説』も日々更新している」
--2018年は年間で40億のアクセスを集めた
「西日本豪雨など天候要因もある。天気のサイトはそれぞれに特徴がある。投稿写真を共有するなどエンターテインメント性が持ち味のサイトもあるが『tenki.jp』は確かな情報を分かりやすく確実に届けることに力を入れている。天気のサイトは、普段は何かのついでに見られがちだが、われわれは天気のことが本当に気になるときに頼られるサイトを目指している」
広告収入確保の工夫
--ご自身も気象予報士だ
「資格を取ったのは会社に入ってから。テストの答案の裏に天気図を書くような天気大好き少年だったわけではない。気象予報士は、1993年の気象業務法改正で民間にも一般向け予報業務がしやすくなった際にできた資格。ちょうど就職活動をしていた時期で、気象データをビジネスにする会社があると知り新鮮に感じてその会社に第1期生として入社したことがきっかけだ。資格はその後、入社2年目で取得した」
--使い勝手とともに、広告収入を確保する工夫もしている
「いろいろと取り組んでいる。どのぐらいビールが飲みたくなるかの目安を示すビール指数について、サイトでは指数の数値をアイコンの数で表示する。アイコンそのものを特定銘柄のビールにして表示することで広告にするなどもその例だ。他にも高単価広告を獲得するヘッダー入札や、ヘッダー入札を束ねたラッパーソリューションの導入はいずれも国内ではわれわれが初めてだ。アドテクノロジーは日進月歩。海外で実績があれば検討する」
--今後は
「取り組みをより充実させる。『tenki.jp』では気象というデータと気象予報士という生の声を融合させる取り組みを強化する。登山者向けに定期購読の有料サイト『tenki.jp登山天気』も始めており、この充実も図る。生活情報などの領域も拡大させ真のウェザーテック企業を目指す」
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【プロフィル】池田洋人
いけだ・ひろと 東京国際大卒。1997年ハレックス入社。1999年、気象予報士に合格。ウェザーライン(後にライフビジネスウェザーに吸収される)、ヤフー、父親が経営するありんくなどで気象情報ビジネスを経験し、2013年3月、ALiNKインターネットを設立し社長。44歳。埼玉県出身。
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【会社概要】ALiNKインターネット
▽本社=東京都新宿区山吹町337 都住創山吹ビル8階
▽設立=2013年3月16日
▽資本金=1800万円
▽従業員=14人
▽事業内容=天気予報専門サイト「tenki.jp」の企画、開発など
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