スポンサーつかず事業継続断念 大和産業/服田ホールディングス
▼大和産業 大和産業は5月31日、事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。
工業用ゴム製品の製造を目的に創業。その後、自転車ゴム部品やプラスチック部品、光学デバイスなど他分野へ進出、2008年3月期にはディスプレー事業の需要拡大もあり売上高は105億5136万円に拡大した。しかし、09年3月期以降はリーマン・ショックの影響や受注の落ち込みで低迷。11年3月期の売上高は38億4588万円に縮小した。
13年3月期には、スマートフォン・ゲーム機・光学デバイス関連の好調を受け、売上高が67億8219万円まで回復したが、中国投資に失敗し、子会社整理損や株式評価損を計上するなどして2億3053万円の赤字を計上した。
タッチパネル事業や浄水システムなど健康・環境システムの構築などを新規事業として立ち上げ、再建を目指したが、大口顧客からの大幅な受注減で資金繰りが逼迫(ひっぱく)。18年秋頃には信用力低下に伴い光学デバイス事業の中国調達先との関係が悪化した。リストラの断行や大阪府中小企業再生支援機構の支援を得ながらスポンサーを探してきたが見つからず、事業継続を断念した。
▼服田ホールディングス 服田ホールディングスは6月5日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
設立当初はホームページ制作を手掛けていた。その後、「レイア」の屋号でまつげエクステンション・ネイルサロンを展開し、順調に店舗数を拡大。中古車販売や学習塾事業などへ多角化も進め、18年1月期は過去最高となる売上高10億878万円を計上した。
しかし、大型商業施設への出店による高額な賃料が負担となり、主力の美容事業の業績が悪化。不採算店舗を閉鎖し、中古車販売事業を主軸とした業態変更を目指した。今年1月以降、スポンサーを募り再建を模索したが、支援スキームの合意に至らず、今回の措置となった。
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【会社概要】大和産業
▽本社=堺市堺区
▽設立=1975年6月
▽資本金=1億円
▽負債額=約23億円
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【会社概要】服田ホールディングス
▽本社=東京都渋谷区
▽設立=2008年2月
▽資本金=3300万円
▽負債額=2億7446万円
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〈チェックポイント〉
大和産業と服田ホールディングスは、スポンサーを模索していたが合意に至らなかった。企業再生の現場では、倒産回避のためにスポンサーを見つけ、支援を取りつけられるかがポイントの一つだ。スポンサーの存在が大きな信用補完となるからだ。だが、支援企業も、対象先の厳しいデューデリジェンス(資産査定)を行う。リスクに見合うリターンが得られるのか、資金を出す方も真剣で有形無形の企業価値を洗い出す。こうした交渉は通常、水面下で行われる。だが、結果的に条件が折り合わず、2社のように破綻という形で表面化するケースも多い。一筋縄ではいかない企業再生の一端を示している。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)