NTT東日本が年内にカーシェア事業に参入 営業車を活用

 

 NTT東日本が年内にカーシェアリング事業に参入することが16日、分かった。平日に使用している営業車を、休日には近隣住民らが利用できるようにする。井上福造社長が産経新聞の取材で明らかにした。NTT東は今後、遊休資産を活用したシェアリングサービスを本格化させる。

 カーシェアリングサービスは、駐車場システムを手掛ける完全子会社のNTTル・パルク(東京都台東区)が車両を保有し運営。NTT東のノウハウを生かして車両の管理やサービスの運用、サポートなどをインターネット上で行える基盤システムを構築する。

 NTT東は営業車の電気自動車化を進めており、刷新した車両を資産の有効利用の観点から、シェアリングサービスで活用することにした。自社拠点の近隣にある企業や自治体にも参画を促して車両台数を増やし、平日は業務用、休日には個人利用として使い分けるカーシェアリングサービスとして商用化する。

 また、自治体などと連携し、通信局舎の空きスペースなどをシェアオフィスとしても活用する。仙台市内で再開発する通信局舎では、データの高速処理が可能なサーバーなど高性能のコンピューターを共同で利用できるようにする。東北大の研究機関などと高速通信網で結ぶほか、シェアオフィスも設け、スタートアップ企業や地域の有力企業などを呼び込み、産学連携の拠点にする考え。

 NTT東は電話やインターネットの光回線など、通信事業への依存から脱却し、非通信分野を強化。自治体や企業向けのIT技術を活用した地域社会の課題を解決するサービスを成長領域と位置付けている。井上氏は「地域全体の活性化に貢献する。地域で成長できるシェアリングサービスは他にもある」とサービス拡大に意欲をみせた。