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SBI生命保険 「お客さまの声」商品開発に生かす

 SBI生命保険社長・小野尚さんに聞く

 --「ご提案募集コーナー」を設置した

 「お客さまから『こんな商品・サービスが欲しい』を提案してもらうコーナーをホームページに設けた。保険業界の常識に基づく発想で商品化してきたので、眠っているニーズがあるはず。それを拾い上げるためお客さまからアイデアを募ることにした。できる限り早く商品化につなげていく。このコーナーは常設とし、優秀な意見やアイデアに対しては一定のお礼を差し上げる。社員からの募集も始めた」

 --設置した理由は

 「社長就任に際し、SBIグループが創業以来貫いてきた『顧客中心主義』という原点に立ち戻り、経営者としてお客さまの声に耳を傾ける必要があると考えた。金融庁保険課長時代に保険金不払い問題が起こり、そのときに学んだのが、お客さまの声をしっかり聞くことだった。それを実践する」

 --商品開発力は

 「SBIグループの強みは、フィンテックなどのIT技術力を持つこと。金融商品に対するニーズは多様化し、これまでのように保険会社が主導して商品を作って売る時代ではない。当社の機動力も生かせばお客さまが求める商品・サービスを素早く開発し提供することができる。当社ならではのユニーク商品が出てくるはずだ」

 --団体信用生命保険が好調だ

 「取り扱う金融機関が増えて、2018年度の保有契約高は前年度比2.7倍という力強い成長を遂げた。働けないリスクに着目し、どんな疾病にかかっても就業不能になったら保障を受けられることなどが受け入れられた。これを機に地域金融機関とは協働を緊密にして、地方の課題に対応。ニーズを拾っていきながら最先端商品・サービスを提供していく。地方創生に貢献したい」

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【プロフィル】小野尚

 おの・ひさし 東大教養卒。1983年大蔵省(現財務省)入省。2004年金融庁監督局保険課長、16年財務省関東財務局長などを経て18年SBIホールディングス常務、19年4月から現職。宮崎県出身。