東芝総会で社外取締役の増員を承認、12人中10人に
東芝の株主総会が行われたベルサール高田馬場=東京都新宿区
東芝は26日、東京都内で株主総会を開き、取締役の8割を社外取締役が占める新人事案を賛成多数で承認した。これにより社外取締役が7人から10人に増える一方、社内取締役は車谷暢昭会長兼最高経営責任者(CEO)と綱川智社長兼最高執行責任者(COO)の2人のみとなった。社外取締役のうち4人は外国人で、アクティビスト(物言う株主)と呼ばれる米投資ファンドなどに配慮を示したかっこうだ。
社外取締役には、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光会長が再任されたほか、LIXILグループ元社長の藤森義明氏や投資ファンド出身者らが新たに加わった。
総会で株主が社外取締役の役割に関する見解を求めたのに対し、車谷氏は「外国籍や投資家、経営者など多様な価値観やスキルを持ったさまざまな方に入っていただき、(中期経営計画の)東芝ネクストプランの精度を上げていく」と回答。また経営の混乱が続くLIXILのトップだった藤森氏の能力を疑問視する意見も出たが、車谷氏は「米ゼネラル・エレクトリック(GE)の幹部を務め、さまざまな会社で取締役を務めた。かなり深く調査したので当社の事業に貢献していただけると確信している」と理解を求めた。
場所が千葉市から東京都心に変わったこともあり、今年は前年を133人上回る752人が出席。2時間15分で終了した。
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