【関電金品受領問題会見詳報(3)】「強引に返さない方がよいと、タイミングを計っていた」

 
記者会見する関西電力の岩根茂樹社長(右)ら=27日午前、大阪市

 --金品を返却したのは国税庁の指摘があったからですか

 岡田達志常務執行役員「指摘を踏まえて調査委員会の調査対象を広げた。社外の有力者をリストアップし、(金品受領を)調査しました」

--(物品などを渡された)20人には現役役員以外に、OBや一般社員もいますか

 岩根茂樹社長「7年間なのでOBもいるし、役員でない人もいる」

--受領された計3億2千万円のうち、返却していないのはいくらか

 岩根社長「儀礼の範囲を超えないものと考えています。額は大きくないと認識しているが、具体的には差し控える」

--岩根社長はどれくらいの金額を受領し、どのくらい返却されたか

 岩根社長「私が受領したのは金品ではなく記念品的なもの。儀礼的なものを超える物品を返した」

--受領した金品の上限、下限は。森(詳介)相談役は含まれますか

 岩根社長「誰がどれくらい受け取ったかは、個人のことなので回答は差し控えます」

--「社外の関係者」というが、高浜町の元助役ということですか

 岩根社長「ある特定の社外の人物とさせていただく」

--なぜ明かせないか

 岩根茂樹社長「基本的に個人情報だと思うので」

--関電から金品を返した時期は

 岩根社長「返せるときに返したのでばらつきある。できるだけ返せるときに返せるようにと考えていました」

--税務調査のどの段階で返却されたのか

 岩根社長「先ほどからいっているように返せるときに返してきた、税務調査の前で返したものもあります」

 《指を何度も組み直しながら質問を聞く》

--返す気がなかったと思われるのでは

 岩根社長「詳細は差し控えるが、ずっと返したいと思っていたので返せるときに返しました」

--返せるタイミングというのは何ですか

 岩根社長「相手の方が受け取るかどうか。あるときには受け取られ、あるときは断られました」

--就任のお祝いということで、中身は何だったのですか

 岩根社長「中身は答弁を差し控えたい、金品ではなく物品。物品を金額換算すると儀礼の範囲を超えると考えた」

 --儀礼の範囲とはどのくらい

 岩根社長「例えば、中元や歳暮などを基準に考えている」

 《まばたきを繰り返し、何度も指を組み直す》

 --返せなかった一番の理由は

 岩根社長「基本的に原子力事業本部も返そうとしたが、厳しい対応だった。関係を維持しながら、事業運営するために強引じゃない方がよいとタイミングを計っていた」

--原発立地のお礼の意味合いがあると思うが

 岩根社長「個人の管理にしたのは会社として不適切だった」

 --昨日、定例会見があったが、社として公表しなかった理由は

 岩根社長「社内調査の結果を踏まえ、儀礼外はお返ししている。見返りとなる対価的な行為はなかった。社内処分をしてコンプライアンス(法令順守)を徹底しています」