【関電金品受領問題会見詳報(4)】森山氏の関連企業に「工事を発注した事実はある」

 
会見終盤に頭を下げる岩根茂樹社長(手前から2人目)=27日午後0時25分、大阪市北区(安元雄太撮影)

 --社内調査の結果が出たのはいつですか。なぜそのときに公表しなかったのですか

 岩根社長「調査は2018年7~9月の間にやりました。そして、金品を渡されて個人の管理下で保管していたが、儀礼の範囲内は返却していることなどを確認しました。社内の処分をしっかり行った上で、コンプライアンス(法令順守の徹底)を一生懸命やっている段階です」

 --先ほどコンプライアンスに疑義があったと話されましたが、それを公表しなかったのはなぜですか

 岩根社長「不適切という判断はしていましたが、違法という判断はしていないので、こういう対処をしたということです」

 --社長自身が森山氏から記念品を一度受け取ったタイミングは、社長就任後すぐということか

 岩根社長「少し時間がたってからですね。当該の方が本社に来られたので会いました。会ったのは社長室とは別の部屋です。その時は原子力事業運営と地域の話をされて、最後、お帰りになられるときに物品を紙袋に入れてお渡しになりました。その後、ある役員から『ひょっとすると高額の品かもしれませんね』と聞いたので、私は中身を確認せず、別の人間に管理させました。受け取った際は儀礼の範囲内かな、という認識で受け取りました」

 --森山氏と会うのはそのときが初めてだったのですか

 岩根社長「過去に弊社に人権教育で来られたことがあり、私自身、人権教育を受けさせてもらったことは覚えていますが、相手の方はその時が初めてだという認識だったと思います。受け取ったときに儀礼の範囲内のものかなと思って受け取りました。紙袋で渡されたので」

 --有力者という話ですが、どういう方なのか。何が有力なのか

 岩根社長「原子力立地町の有力者として、地域対応上の助言協力をいただいていた方です。本人は過去より立地協力をしていたと話していたので、この方との関係が悪化してしまうと、原子力の事業運営に悪影響が出るのではないかと思い、物品返却を逡巡したという側面はありました」

 --物品はいつも手渡しだったのか。郵送などはなかったのですか

 岩根社長「私からは答弁しかねます」

 --森山氏が関連している企業に工事を発注したことはありますよね

 岩根社長「発注した事実はありますが、社内ルールに基づいて適切な対応をしています。工事の詳細はお答えしかねますが、地元企業を活用するという観点から発注にはさまざまな工夫をしています。一定の比率で地元に発注している事実はございます」

 --森山氏と地元業者に接点があるという認識はなかったんですか

 岩根社長「接点の有り無しにかかわらず、発注プロセスや決定の稟議(りんぎ)などは適切に実施しているという認識です」

 --発注した企業に森山氏が関連している認識はあったんですね

 岩根社長「どの程度かは明確ではないですが、当該の方が地元企業に関係しているということは、ある程度の認識はありました」

 --物品を渡されたのが一人だという根拠は。他に地元の有力者から受取ったことはないという根拠はあるのですか

 岩根社長「今回の調査は、ある特定の方との関係があるかないかということを調査しています。特定の方との間で発注について調査したものですので、それ以上は答えられません」

 --今回、問題が浮上して、地元から金品を受け取るのは良くないと結論を言うが、社外や社内を含めて今後改めて調査をすることはありますか

 岩根社長「当然、これだけの報道になっておりますので、色々なご指摘を踏まえ、対策を講じるところがないかを検討していきたいと思います」