【関電金品受領問題会見詳報(5)】関電株下落…「信頼回復進める」

 
記者会見する関西電力の岩根茂樹社長(右)ら=27日午前、大阪市

 《岩根茂樹社長は、時折、目をしばたたかせながら、淡々と回答を続けた》

--金品、景品を返したということだが、返却方法は

 岩根社長「私の分ですか。私が直接渡したのではないが、他の社員が直接渡しました」

--他の人の返却方法は

 岩根社長「どのタイミングで、どうやれば、受け取ってもらえるかということを考え、そのときは受け取ってもらえた」

--個人が保管していたことが問題だったと指摘した。なぜ、社内の問題にできなかったのですか

 岩根社長「やはり、これは、非常に良くない情報。トップまで上げて、会社として対処すべき問題と思っています。今後は、私を先頭に、悪い情報を上げて、共有して、対応をしっかりやっていきたい」

--それはこれまでできなかったのですか

 岩根社長「個人での対応で終わってしまったことは申し訳なく、おわび申し上げる」

--進退について。責任を感じていると。辞任は

 岩根社長「先ほどと同じ質問だが、一時的に個人の管理下に置き、返却の機会をうかがった。儀礼の範囲以外のものは返却を行った。対価的行為はなく、発注プロセスも適切に行われていた。個人の管理下にあったのは非常に不適切。私を先頭に、再発防止策を実施していきます」

--個人管理していることが問題だといったが、受け取ったことは問題だと思うが

 岩根社長「受け取ってしまったことは、ぞんざいだったと思う。その範囲のなかで、地域の助言、協力をいただいた方との関係悪化を懸念したという個人の判断があった。会社全体として、この段階で対応すべきだったと思う」

--コンプライアンス(法令順守)の問題を把握しつつ、地元との関係悪化を恐れた。これが関電の原発に対するスタンスですか

 岩根社長「地域の理解を得ながら、というのは基本スタンス。こういう儀礼以上のことは、一時的にあずかることはいけないと思っている。地域には寄り添うが、コンプライアンスに従って、活動する。しっかりと反省していきたい」

--原発には社会の厳しい視線が注がれている。不信を広げる結果になったのでは

 岩根社長「大変多くの方の信頼を失墜してしまっている《頭を下げる》。コンプライアンスを最優先する企業文化をしっかり築いていきたい」

--自身において、受け取ったものが高価な物との認識はなかったのですか

 岩根社長「なかった」

--社として、情報を共有していなかった

 岩根社長「悪い情報が上に上がってこなかったということには、メスを入れたい」

--進退について。今日の時点では、社長も、会長も、特に辞めるという意思決定はしていないという理解でいいのか。株式市場では御社の株価が大きく下落している。市場は、原発再稼働がさらに遅れる、収益回復が遅れると捉えている。今回の問題が、再稼働に与える影響は

 岩根社長「1つ目の質問。今後、再発防止策を確実に実施していく。これは、会長とともに。2つ目。関係者、社会にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる。原子力の(立地)地域に寄り添って、しっかりやっていくということを丁寧に対応し、説明し、信頼性回復を進めていきたい」