【関電金品受領問題会見詳報(7)】調査委員会の報告書「現段階で公表する考えない」

 
関西電力経営幹部らが福井県高浜町の元助役から資金を受け取っていた問題で、同社が会見。会見に臨む岩根茂樹社長(手前から2人目)=27日午前11時33分、大阪市北区 (安元雄太撮影)

--先ほどから返す努力をしていたという話をしていますが、社員が付けていたというメモなどはどのように保管していたのでしょうか。原子力事業本部としてまとめて保管していたという事実はあるんでしょうか

 岩根社長「メモを付けていた者もいれば、保管していた者という形。原子力事業本部内ではまとめてはいませんでした」

--税務調査の時点で岩根社長本人として、すぐにアクションを取らなかったのはなぜでしょうか

 《社長への質問だが、岡田常務執行役員が割って入る》

 岡田常務「昨年3月に税務調査が入ったと報告を受けました。その際、岩根社長が社内でコンプライアンス担当役員に、会社として事実を把握するよう指示があったということであります」

--社長として、最初に事案を聞かれたとき、(金品が)これほどの規模だという認識はあったんでしょうか

 岩根社長「それまでは私自身、全体を詳しく承知していませんでしたので、レベル勘というか認識は今とはかなり違っていたと思います」

--3億2千万円の認定方法ですが、社内の調査で認定しているのか、税務当局の調査を受けて確認できたのか、どういう形で金額を出しているのですか

 岩根社長「社内で期間と対象者を決めて調査をした中での金額です。われわれとして調査をし、3億2千万円と認定したということです」

--金品の受領については平成23~30年の間で調査をしている。ただ、原子力事業本部はそれ以前からも存在している。なぜもっと、さかのぼって調査をしなかったんですか

 岡田常務「調査委員会の先生のご意見を踏まえまして、助言を踏まえて7年間をさかのぼるという形にしました。それ以前の調査については今後、考えさせていただきたい」

--森山氏が金品を贈答していたという情報が社長に入っていないという説明がありましたが、社員が3億2千万円ももらっていたことが把握できない社内体制はどういう体制だったとお考えですか

 岩根社長「社長である私のところまで(情報が)入ってこなかったことは、大変な問題があると思っています。社内で情報を共有して対処できなかったことについては、今後の大きな課題だと思っています」

--今回は福井県高浜町の話ですが、関電の原発は同県美浜町やおおい町にもある。他の立地自治体の関係者についても、高浜町と同様の調査をされているのでしょうか

 岩根社長「現時点ではしておりません」

--今後、調査をすることによって不正が発覚するという可能性があるということですか

 岡田常務「実は社長を先頭に再発防止策を講じる中で、役員に対し、こういった事例は他にないかと確認されております。そして、その時点ではないという話になっていました。今後の調査は検討してまいります」

--今回、原子力施策に不信感を与える結果になっていると思いますので早めに対策するのが一つの手立てだと思いますが

 岩根社長「おっしゃるとおりで、今後社内でどのように改善点を強化していくのかは、きちんと考えてまいりたいと思っています」

--昨年、税務調査で情報をつかんだという話ですが、なぜタイミングでこの問題の調査をやろうと思ったのですか

 岩根社長「基本的にそういう事象が出た段階で、弊社として、適切な取り扱いがなかったということをチェックする必要があると思ったということです」

--今回のことは取締役会ではどのように扱われたのですか

 岡田常務「役員会での取り扱いは差し控えます」

--報告したんですか

 岡田常務「その点も含めて差し控えさえていただきます」

--そもそも調査委員会の報告書に妥当性があるのかということを含め、今後検証されるべきだと思うのですが、報告書を外部に公表する考えはないんですか

 岩根社長「報告書には個人情報が多く入っていますので、現段階で公表する考えはありません」