かんぽ、法令違反940件 虚偽説明や不利益隠蔽
かんぽ生命保険と日本郵便が不正販売の疑いがあるとして公表した約18万3千件の保険契約のうち、保険業法などの法令違反が940件程度に上ることが27日、分かった。顧客に虚偽の説明をしたり、不利益な契約であることを知りながら隠蔽したりしていたことを社内調査で確認した。これとは別に、80歳以上の高齢者を勧誘するなどの社内規定違反も3260件程度あった。
調査を終えたのは全体の4割弱に当たる約6万6千件にすぎず、不正契約が確定する件数は膨らむ公算が大きい。日本郵政グループは、保険料の払い戻しなど顧客への金銭補償に応じる方針だが、信用は失墜しそうだ。
日本郵政の長門正貢社長、日本郵便の横山邦男社長、かんぽ生命の植平光彦社長が30日にそろって記者会見し、不正販売の中間報告として発表する。
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