パナ、工場内に水素ステーション 本格導入向け検証

 
報道陣に公開されたパナソニックの水素ステーション=18日、滋賀県草津市

 パナソニックは18日、滋賀県草津市の工場内に新設した水素ステーションを報道陣に公開した。2050年までに事業活動で使う全ての電力を再生可能エネルギーに切り替える目標を掲げており、本格的な導入に向けた課題や効果を検証する。ノウハウを蓄積し、将来的には外部への提供も目指す。

 8月から運用していて、当面は燃料電池で動くフォークリフト1台に水素を供給。太陽光発電で水を電気分解する手法と、都市ガスを利用した家庭用燃料電池「エネファーム」の技術を使った手法を組み合わせ、水素を生産する。太陽光発電の発電量は天候に左右されるが、影響を小さくする。

 この工場では、冷蔵庫やエアコンといった白物家電を中心に生産している。フォークリフトは家庭用燃料電池の完成品などの運搬に使う。効果を見極め、事業の拡大を図る。