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スズキ、最終利益24.9%減 20年3月期 インド四輪不振にコロナ

 スズキが26日発表した2020年3月期連結決算は、売上高が前期比9.9%減の3兆4884億円、最終利益は24.9%減の1342億円だった。

 主力市場のインドで四輪車事業が振るわず、円高で円換算の収益が目減りした。新型コロナウイルス感染拡大により工場の操業を停止した影響も受けた。

 本業のもうけを示す営業利益は33.7%減の2150億円。新型コロナによる営業利益の減少分は128億円という。19年度の四輪車の世界販売台数は前年度比14.3%減の285万2000台だった。

 鈴木俊宏社長は電話記者会見で「市場回復が何月になるかを述べるのは非常に難しい」と話し、今夏に予定されていたインド新工場の稼働を延期することを明らかにした。

 21年3月期の業績予想は新型コロナの影響で合理的な予測が困難なため、未定とした。予定していた中期経営計画の発表も延期した。