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日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」 地下で4つの複合ビルと接続

 虎ノ門ヒルズ駅が開業する東京・虎ノ門地区は、森ビルなどが大型複合ビルを建設中で国際ビジネス拠点としての整備が進んでいる。

 虎ノ門ヒルズ駅は地下通路を通じて、4つの複合ビルや銀座線の虎ノ門駅と接続するため、虎ノ門地区の新しい中心拠点としての役割が期待されている。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を懸念する声も聞かれており、関係者は影響を精査する考えだ。

 虎ノ門ヒルズ駅は同駅の北東にある虎ノ門駅やバスターミナルと接続しており、外資系企業や大使館が多数立地し、東京五輪に向けて国際ビジネス拠点としての整備が進む虎ノ門地区の交通結節点となっている。

 さらに、虎ノ門ヒルズ駅からは歩行者通路を経由して、森ビルの2014年に完工した虎ノ門ヒルズ森タワーと今年1月に完成したビジネスタワーに6日の開業時点で接続。今月完成予定の野村不動産の東京虎ノ門グローバルスクエアや、23年7月完成予定のステーションタワーにも接続するなど、虎ノ門地区は大型複合ビルを拠点とした再開発が進んでいる。

 一方、新型コロナの影響で、虎ノ門地区のビジネス拠点としての需要の減退や、開業から5年後には8万人を見込んでいた1日の乗降客の伸び悩みも懸念される。虎ノ門ヒルズ駅整備の事業主体となった都市再生機構(UR)の桜井邦夫担当部長は「周辺開発にどう影響が出るか調査したい」と述べた。(大坪玲央)