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コミュニケーションデザインで課題解決 新しい商業施設のあり方などを模索

 【静岡活躍企業】シード 西島英弘社長に聞く

 広告事業と建築設計事業の2つの事業を有機的に連携させながら「総合マーケティングサービス」の提供で業績を伸ばすシード。西島英弘社長(40)は、地域の社会課題を解決するコンテンツを入れ込んだ新しい商業施設のあり方などを模索し、さらなる飛躍を目指す。(那須慎一)

シードがプロデュースした動物病院
シード・西島英弘社長

 --このほど社長に就任されたが、どのような思いで事業を進めているか

 「私は、さまざまなコミュニーケーションをわれわれの知見でデザインし、より良いものを生み出し、より良い企業にしていく『コミュニケーションデザイン』の考え方を提唱した先代の西島昭男会長より事業継承しました。私たちは創業以来一貫して『総合マーケティングサービス』を提供しています。その活動を支えてきた根本理念がコミュニケーションデザインです。お客さまとの緊密なコミュニケーションを土台に、商品やサービスと受け手とのより良い関係性を丁寧にデザインすること。これこそがマーケティングの精度を高めると考えます」

 --現在注力している事業内容や主なターゲットは

 「コロナ禍で新しい生活様式になり、マーケットの様子も激変する時代に対応するために、新しい、コミュニケーションデザインを突き詰めています。主なターゲットは私たちの既存顧客だと考えています。また、クリニックや保育所といった地域の社会課題を解決するコンテンツを入れ込んだ商業施設の新しいあり方も検討しています」

 --今に至るご苦労や思いは

 「西島昭男の会社というブランドがここまで会社を大きくしてきたことは事実です。その傘下で仕事をすることは、心地よくやりやすいことでありましたが、私自身、入社当時から、社長と違う新規クライアントの開拓、新規事業を開発してきたことは大変でした。これからは、社員一丸となってシードブランドを作っていかなければならないと感じています」

 --足元の課題は

 「会社の組織化です。プロフェッショナルプレーヤーが多い社内をどうやって連携させ、多様な事業でどう相乗効果を出していけるかが課題です。また、既存顧客に対する事業の売り上げ増や、新規クライアントの開発も強化する必要があります」

 --新たに取り組みたい事業・開発案件、ご自身の短期・中期の目標は

 「中期的には、静岡の中小企業を世界企業にするべく、さまざまな企業と接触を持ち、新しいビジネスを開発することを考えています。当社は、本体で事業の種を作り、グループ会社としてその事業を立ち上げ、育てていくという文化があり、さらに強みにしていきたいと思います。当社が持つ広告事業と建築設計事業間で連携していくことで、新しい商業施設の在り方などを提案できると期待しています」

 --コロナ後の動向をどうみるか

 「先が見えない時代が始まっています。企業活動や地域経営を取り巻く環境も、まさに混沌の中にあります。しかし、そんな時代だからこそコミュニケーションデザインへの要請はますます高まると私たちは考えます。緊密なコミュニケーションを通じてお客さまが抱える課題の本質とポテンシャルを見極め、それを躍進させることが私たちの使命です」

■会社概要

・所在地 三島市文教町1の7の25

・設立年月日 昭和61年10月1日

・主な事業内容 広告業、建築設計施工業務

・従業員数 57人(平成31年4月現在)

・資本金 6250万円

 にしじま・ひでひろ

・生年月日 昭和55年4月18日

・出身地 伊豆の国市大仁町

・最終学歴 武蔵工大(現東京都市大)大学院都市基盤工学修了

・主な職歴:平成17年、静岡新聞社・静岡放送に入社。浜松総局、東京支社勤務などを経て24年9月、シード入社。東京支社長、常務などを歴任し、令和2年5月現職就任。

・趣味など 釣り、料理、格闘技