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新規則機導入へ適合率の改善を 保通協 6月の型式試験状況

 保安通信協会(保通協、理事長・有馬康之氏)は1日、2020年6月の遊技機における型式試験状況を発表した。これによると、適合はパチンコが20件、回胴式遊技機(パチスロ)が16件で、不適合はパチンコが41件、パチスロが58件。新規則機への計画的市場シフトが求められている背景で、パチンコ、パチスロともに適合率の劇的な改善は確認されず。受理件数はパチンコが90件、パチスロが94件で、ともに新型コロナウイルス感染拡大以前の水準に回復。型式試験申請抽選申込件数はパチンコ等遊技機が48件、パチスロが98件だった。

 保通協は6月19日付で役員名簿を刷新。理事長には有馬康之氏、専務理事には佐野淳氏(元警察庁情報通信局長)、常務理事には殿川一郎氏(元内閣官房内閣衛星情報センター次長)が名を連ねた。

 2019年度の事業報告では、型式試験事業において受理件数1930件(パチンコ942件・パチスロ986件・じやん球2件)、結果書交付1826件(パチンコ926件・パチスロ897件・じやん球3件)と伝えた。

 型式試験事業の手数料等支出明細書における手数料収入は27億943万7000円(前年23億7356万2000円)、その他6325万1000円(同5702万5000円)。調査研究に関しては、(1)中長期的課題に関する調査研究=5年計画の初年度として型式試験の現状調査と画像認識分野を中心に要素技術の調査を行った、(2)試験事務の効率化のための実用化研究=遊技くぎの傾き及び方向の計測方法に関する調査研究で2020年度に試作システムを改良して実用化を図るため計画を1年延長すると報告した。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)