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ワールド希望退職200人 358店閉鎖、赤字転落 5ブランド廃止へ

 アパレル大手のワールドは5日、新型コロナウイルス感染拡大で業績悪化が続くことから、希望退職者約200人を募集すると発表した。店舗販売員を除く40歳以上の約1400人が対象で、9月中旬から募集を始める。退職金に加えて特別加算金を支給する。退職日は11月20日。

 また構造改革の一環として計358店舗を閉鎖して、「アクアガール」など収益性の低い五つのブランドを廃止する。構造改革費用として令和3年3月期に計57億円を計上する。

 ワールドは平成27年にも500人規模の希望退職を実施し、約500店舗を閉鎖した。30年に東京証券取引所への再上場を果たしたが、コロナ禍で再び構造改革を迫られる形となった。

 同時に発表した令和2年4~6月期連結決算は、売上高に当たる売上収益が前年同期比45・0%減の329億円、最終損益は24億円の赤字(前年同期は66億円の黒字)に転落した。百貨店や商業施設などの臨時休業や営業時間短縮が響いた。