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大企業入社5年目、仕事と家庭の両立に不安 女性6割が管理職意欲なし

 大企業で働く入社5年目の女性正社員のうち管理職への意欲を持たない女性は59.2%を占めることが、独立行政法人「国立女性教育会館」の調査で分かった。男性(12.1%)の5倍近く。政府は女性活躍の一環として、積極的な登用を掲げるが、仕事と家庭の両立への不安が壁になっている。

 正社員800人以上の企業を対象に2015年から毎年インターネットを通じて調査している。入社1年目から意識の変化を聞き、今回は入社5年目の男女726人が回答した。

 管理職志向をめぐり「目指したくない」と答えた女性は25.6%、「どちらかというと目指したくない」は33.6%だった。複数回答で理由を尋ねると「仕事と家庭の両立が困難」が69.3%と最も多く「責任が重い」「能力がない」が続いた。

 「リーダーには男性の方が向いているか」との設問に対し、女性の83.4%、男性の79.9%が否定した。また「子供が3歳になるまでは母親は育児に専念すべきだ」「家族を経済的に養うのは男性の役割だ」という考え方に関し「そう思わない」「どちらかというとそう思わない」との回答の合計が、男女ともに半数を超えた。

 同会館の島直子研究員は「男女の性別役割分担を一般論では否定しても、仕事と家庭を両立する身近な先輩がいない。男性に比べ責任のある仕事を任されない職場環境も意欲を失わせている」と分析している。