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大阪湾岸で「空飛ぶタクシー」 スカイドライブが23年にもサービス開始
「空飛ぶクルマ」の開発に取り組むモビリティー(移動体)ベンチャーのスカイドライブ(東京都新宿区)は、2023年にも大阪湾岸でタクシーサービスを始める。実現に向けて、日本政策投資銀行や伊藤忠商事、大林組、NECなど10社を引受先とする第三者割当増資により総額39億円を調達。実用機の開発を急ぐ。
空飛ぶクルマは「電動垂直離着陸型無操縦者航空機」「スカイカー」などと呼ばれ、都市部での空中タクシー、離島や山間部での移動、災害時の救急搬送の手段として期待されている。
大阪湾岸でのタクシーサービスは、既存の交通機関では行き来がしにくいユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と海遊館などの往復を想定。将来的には神戸空港や関西国際空港と結ぶことも念頭に置く。25年の大阪・関西万博開催より前には実現している可能性があり、国内外からの観光客の足としても活躍しそうだ。
8月25日には公開有人飛行実験を愛知県豊田市で実施。高さ2メートル、幅と長さが4メートルずつで8つのプロペラを擁した有人機「SD-03」に操縦士が乗った状態で約4分間の飛行に成功した。
空飛ぶクルマは、欧米を中心とする海外企業も次々と開発に乗り出している。スカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(CEO)は「新たなエアーモビリティーにより、人々の生活や人生の幅を広げたい」と語った。
同社は18年に設立。トヨタ自動車で調達部門などに従事していた福沢氏が14年に設立した有志団体「CATIVATOR(カーティベーター)」のメンバーが中心となって立ち上げた。重量物運搬に特化したドローン(無人航空機)を既に開発している。