PASMO、アップルペイ対応 モバイルSuica並み会員1000万人目指す
首都圏の私鉄やバス事業者で構成するPASMO協議会は6日、小田急線新宿駅で記者会見を開き、米アップルの非接触決済サービス「アップルペイ」に交通系ICカード「PASMO(パスモ)」が同日から対応したと発表した。同協議会のモバイルプロジェクトリーダーの中島浩貴氏は「(JR東日本の)モバイルSuica(スイカ)と同じように会員1000万人を早期に目指したい」と目標を示した。
iPhone(アイフォーン)やアップルウォッチでパスモを利用するためには、標準でインストールされているウォレットアプリ内でパスモを新規発行したり、定期券を含む従来のカード式パスモをアイフォーンで読み取ってウォレットアプリ内に移行したりすることで可能になる。一方、パスモアプリをインストールすると、ウォレットアプリではできない定期券の新規購入なども可能になる。
スマートフォンのパスモは、アンドロイドでは既に3月から提供されている。ただ、アップルペイのパスモと違い、パスモとスイカを同時にアプリ内で発行することや、一部のカード式定期券のパスモを移行できないなどのデメリットがある。
パスモは従来型携帯電話やスマホの対応が、モバイルスイカに比べて大幅に遅れている。一方で、2006年から従来型携帯電話向けに提供を始めたモバイルスイカは今年9月で利用者1000万人を突破した。
協議会の担当者は多数の私鉄やバス事業者の定期券購入システムへの対応が必要だったことが遅れの理由の一つと説明したが、「新型コロナウイルスで生活様式が変わっており、どこでも定期券が買える」(PASMO協議会会長の五十嵐秀氏)メリットをアピールして、モバイルスイカに追いつけるかに注目が集まる。