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栃木の農家らが流通体制構築 イチゴ空輸、香港で翌日販売
栃木県益子町のイチゴ生産農家や「道の駅ましこ」(同町)、大阪市の食品商社らが連携し、香港へのイチゴ輸出が始まった。早朝に収穫したイチゴを市場経由でなく農家から直接購入、空輸して翌日には香港の小売り店頭に並ぶ流通体制を構築し、鮮度の確保や輸送コストの低減を実現。「朝採れ」の鮮度を強みに、収穫量日本一の栃木県産イチゴの海外への普及を目指す。
イチゴを出荷するのは、同町の吉村農園とマシコストロベリーファーム。道の駅ましこは、集荷拠点となるほか輸出業者と生産者間の注文・清算の窓口となる。早朝に収穫したイチゴを成田空港まで輸送するのは仲野運輸(同町)が担当する。グローウェルジャパン(大阪市)は、とちおとめやスカイベリーという同県産の高級品種が痛まないように専用箱を製作し、新たなブランド「陽苺(HINATAICHIGO)」として、海外販路の拡大を目指す。初出荷は今月10日から始まり、3月まで週2回の出荷を予定している。
天候不順や新型コロナウイルスの影響で、同県の2019年度の輸出額は前年度比47%減の3300万円。主にタイ、シンガポール、マレーシアに輸出されている。業界関係者によると、タイでは日本の大手小売業者が1パック380~450円程度で国産イチゴを販売しており、同県など1パック5000円程度で高級ブランドを販売する業者の競争環境は厳しくなっている。関係者は「栃木県のイチゴの輸出量増加と高品質な海外ブランド確立のスタートとしたい」としている。