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「アミノレブリン酸」独自発酵液で発見 静岡で健康食品の開発等手掛けるソーイ

 小麦粉製品の品質改良材や大豆を利用した健康食品の開発などを手掛けるソーイ(静岡県沼津市)は、独自開発で特許も取得した小麦麹発酵液「サカナルペ」が水溶性食物繊維やGABA、新型コロナウイルスの感染抑制効果のあるアミノレブリン酸(5ALA)を多く含有していることを突き止めた。

 これは島根大学生物資源科学部准教授の池浦博美氏との共同研究で分析した結果、分かったもの。研究によると、サカナルぺは発酵前の状態よりも水溶性食物繊維が増加することが分かった。

 水溶性食物繊維は整腸作用のほか、糖の吸収抑制、コレステロールの低下などを促す働きがある。

 GABAは、ドーパミンなど興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑え、リラックス状態をもたらす作用がある。アミノレブリン酸は健康食品や薬品などにも使用されているアミノ酸の一種。2月に発表された長崎大学の研究では新型コロナウイルスの感染抑制効果が判明している。