東京メトロは24日、同社で初めて、各駅のイメージに合う実際の楽曲を採用した発車合図メロディーを導入すると発表した。今月30日の始発から銀座線の浅草、上野の2駅で使用を開始し、翌31日には銀座、溜池山王の各駅でも始める。
同社によると、駅や街にゆかりがある楽曲を発車メロディーに採用することで、「東京メトロの路線や駅に愛着を持っていただきたい」とし、鉄道利用客の拡大にも期待。好評な場合、同社の別路線にも広げていく考えとしている。
例えば、浅草駅では隅田川が近くに流れるため、滝廉太郎作曲の「花」を採用。上野駅では、上野公園の桜にちなみ、森山直太朗さん作詞・作曲の「さくら(独唱)」を流す。
また、銀座駅は銀座を舞台とした映画にちなみ「銀座カンカン娘」(服部良一作曲)を採用するなど、時代を問わず、有名な楽曲を選んだ。楽曲の著作権はクリアしているとしている。
首都圏の鉄道では、JR東日本や私鉄の一部駅で、同様の動きがあるという。