【ワシントン=柿内公輔】アイパッド・ミニが発表された23日、米株式市場ではアップル株が大幅に下落した。競合機種に比べ価格が高く、機能にも目新しさがなかったためだ。
スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末でのアップルのアドバンテージは急速に縮まり、市場では成長の限界もささやかれ始めている。
「アイパッドはユーザーに愛され成功した。だが、まだ始まったばかりだ」
発表会場でクック最高経営責任者(CEO)は、2週間前にアイパッドの販売が1億台を突破したことを明らかにし、アイパッド・ミニでさらに攻勢をかけると意気込んだが、市場の反応は冷ややかだった。
アップル株の23日終値は前日比3・3%安の613・39ドル。約1カ月前には700ドルを超えていただけに著しい急落ぶりだ。